【アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ】パフォーマンスを発揮するために大切な食事・栄養とは(パートⅠ)
トップアスリートはもちろん、レクリエーションレベルであっても、スポーツをするからには、パフォーマンスを高めたいと思わないことはないだろう。スポーツパフォーマンスを支える要素として、パワーや持久力、敏捷性、柔軟性、精緻性、審美性、精神力などさまざま挙げられるが、栄養との関連で最もよく研究されているのは、パワーと持久力だ。
スポーツに求められるパワーとは、筋力と全くイコールではないとしても、筋力が強いほうがパワーの発揮に有利であることは間違いない。そして、高い筋力の発揮には、豊富な筋量が求められる。つまり、スポーツパフォーマンスのうち、パワーを高めるには筋量が重要な鍵となる。
では、筋量を増やすにはどうすれば良いのだろう?その答えをわかりやすく解説してくれるコンテンツが「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」で公開されている。北海道文教大学人間科学部健康栄養学科講師で公認スポーツ栄養士の佐々木将太氏監修によるものだ。
筋量を増やす第一のポイントは、筋肉を鍛えること、つまり「筋トレ」。その筋トレの効果は、食事・栄養次第で大きく変わる。とくに筋肉を作る材料であるタンパク質の摂り方が重要だ。このコンテンツでは、筋量を増やすためのタンパク質の摂り方を、4つにまとめて解説している。
筋量を増やすタンパク質の摂り方
筋量を増やすためのタンパク質の摂り方に関する4つのポイントについては、コンテンツでご確認いただきたい。ここではその他の情報に目を向けてみた。
その1つは、糖質摂取の重要性だ。タンパク質が重要と言った直後に前言を翻すようだが、トレーニングで消費したエネルギーを糖質で十分補給しなければ、タンパク質をいくら摂取してもエネルギー源として優先的に使われてしまい、筋肉にはならないということだ。
そしてもう1点は、トレーニング後の早めの時間帯にタンパク質食品を摂ると良いとされているものの、その余裕がない場合はタンパク質の分解物であるアミノ酸を直接摂り入れる方法もあるとのアドバイス。筋トレはきつい。せっかくきつい思いをするのなら、食事と栄養を工夫して、その効果を少しでも高めていこう。
なお、スポーツパフォーマンスを支えるもう一つの柱である持久力についても、「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」内に詳しいコンテンツがある。別の機会に改めて紹介する。
「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」(味の素)
スポーツをする人に必要な「アミノ酸」。スポーツ時に「アミノ酸」が発揮する効果や、スポーツによって起こるさまざまなトラブルについて、科学的にしっかり理解しましょう。「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」は、スポーツに関する情報発信を通じ、スポーツに真剣に取り組むみなさんを応援します。
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