【あじこらぼ】1回の採血でがんや生活習慣病のリスクがわかる! アミノインデックスⓇが注目される理由
管理栄養士・栄養士向けの情報サイト「あじこらぼ」(味の素株式会社)にて、2024年度 全国栄養士大会・オンラインで開催されたセミナーの詳細レポートが公開されました。本セミナーでは、一般社団法人日本スポーツ栄養協会(SNDJ)理事長の鈴木志保子先生と、味の素株式会社アミノインデックスⓇ事業部の安東敏彦氏を講師に迎え、「アミノインデックスⓇ」の科学的根拠や栄養指導への応用について、その仕組みや活用法が紹介されました。
アミノインデックスⓇとは?
アミノインデックスⓇは、血中アミノ酸のバランスを測定することで、がん・生活習慣病・軽度認知障害(MCI)といった疾患の発症リスクを1回の採血でスコア化する予測指標です。その結果に基づき、生活習慣に起因する疾病の早期発見や予防の機会を提供し、健康寿命の延伸をサポートするサービスとして、医療機関や健康診断の現場でも活用が進んでいます。
がんリスク予測においては「AICSⓇ」という指標が用いられ、現在がんに罹患している可能性を評価。さらに、がんの治療後はスコアが低下する例も報告されています。また、生活習慣病や軽度認知障害については、「AILSⓇ」という指標が用いられ、栄養指導や運動による介入によってスコアが改善したという知見が示されました。
栄養状態の“見える化”と個別対応へ
アミノインデックスⓇは、偏差値化された血中アミノ酸濃度をもとに、個々の栄養状態を客観的に“見える化”できる点が大きな特長です。栄養状態の変化を数値で把握できることから、指導の成果を評価したり、介入の必要性を判断したりする上で有用なツールとなります。一方、栄養が充足している群ではスコアに大きな変化が見られないことからも、対象者の状態に応じた個別対応の重要性があらためて示されました。
現場での活用が広がるアミノインデックス
アミノインデックスⓇは、すでに人間ドックや健康診断などの検査項目として導入が進んでおり、個人の健康状態をより詳細に把握する手段として注目されています。また、企業の健康経営を支援する取り組みの一環としても活用が進みつつあり、従業員の健康管理や疾病予防の精度向上にも寄与しています。
今後は、アミノインデックスⓇに基づいた栄養指導が、予防医療や行動変容支援の分野でさらに広がることが期待されています。
「あじこらぼ」では、このセミナーレポートの全文を、前編・後編で公開しています。
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2024年度 全国栄養士大会・オンライン セミナーレポート
知って得する「アミノインデックスⓇ」 1回の検査で三大疾病のリスクをチェックする?