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東京2020パラリンピック 車いすバスケットボール 銀メダリスト 藤本怜央選手の身体づくりを支える「栄養サポート」と「食事」の極意
東京2020パラリンピック 車いすバスケットボール 銀メダリスト 藤本怜央選手の身体づくりを支える「栄養サポート」と「食事」の極意

2.トップアスリートの食事「朝食」

2022年11月25日 公開

鈴木理事長:さて、お待たせいたしました。怜央の食事を紹介していきたいと思います。これは選りすぐりの食事というわけではなく、毎日怜央が食べている食事です。怜央、どういう感じで朝食を摂っているか、解説してもらえますか?

ある日の朝食

トレーニング日の朝食

トレーニング日の朝食

  • フルーツ(だいたい5種以上。この日は、バナナ、リンゴ、キウイフルーツ、イチゴ、ブルーベリー、パイナップル)
  • ヨーグルト&グラノーラ(ヨーグルトは低脂肪のギリシャヨーグルト。グラノーラは自家製。その他、自家製甘酒、ハチミツ、きな粉などをトッピング)
  • ゆで卵&納豆麹(XLのゆで卵を2個分。自家製の納豆麹をトッピングしています)
  • 高カカオチョコレート
  • コーヒー(200mL × 2杯程度)
  • 白湯(400mL)
※今シーズンは、このメニューに具だくさん味噌汁か具だくさんスープをプラスしています。

休日の軽めの朝食

休日の軽めの朝食

  • 目玉焼き(卵XL × 2個分)
  • 自家製醤油麹ドレッシングでサラダ
  • 食パン(3枚)
  • フルーツ(りんご・ネーブルオレンジ)
  • 高カカオチョコレート
  • コーヒー(200mL × 2杯程度)
  • 白湯(400mL)

怜央選手:僕はもともと朝から「ご飯がっつり系」だったんですけれど、さっきも言ったようにチーム練習の強度が高すぎて、リハーサルの運動をしていかなくてはいけない。昼食を食べてチーム練習に行くというルーティンの中で、朝食を今までどおり食べてしまうと、昼食が食べられなくなってしまうんですね。

そんなことを先生と妻に相談しました。僕はご飯を食べて1時間半から2時間くらいで動き出すので、腹持ちもよくて、消化もよくて、すぐ動きやすいものをと考えて、このような朝食に落ち着きました。

藤本 優さん(以下、優さん):基本的にいつもゆで卵は用意しています。わが家は発酵食品をよく使って調理をしたり、発酵食品を使った何かしらを少し上に載せたりしていて、この日のゆで卵には自家製の「納豆麹」をトッピングしています(写真上:トレーニング日の朝食)。右下のヨーグルトには、自家製のグラノーラと甘酒とハチミツ、きなこをかけて食べるようにしています。朝に甘酒を食べてからトレーニングへ行くと、代謝が良くなって汗の量が全然違うと、夫がフィードバックしてくれたことがきっかけで、このようなメニューに定着しました。

怜央選手:グラノーラって手作りだからね。

鈴木理事長:果物とグラノーラで糖質をしっかり補っていて、タンパク質やビタミンミネラルもちゃんと整っています。体重を絞ると言っても、体格と運動量的にこれぐらいの量を摂らないともたないからね。

優さんの「お手軽グラノーラ」レシピを公開中! 詳細はこちら ▶

こちら(写真下)の朝食は?

優さん:こちらは練習時間が少し遅めの日や休日の、軽めの朝食です。本人はもともとご飯(米)が大好きなのでこれまではご飯にしていたのですが、ご飯を食べてから動くのがきついと聞いて、今シーズンからパンを取り入れています。

目次 -CONTENTS-

藤本選手のプロフィール

藤本 怜央 選手

藤本 怜央(ふじもと れお)

静岡県出身。SUS所属。車いすバスケットボール選手。ドイツ・ブンデスリーガ「RSVランディル(RSV Lahn-Dill)」、日本では「宮城MAX」、車いすバスケットボール男子日本代表選手として活躍中。

小学3年生の春、交通事故で右足の膝下を失う。義足を履き、小学時代は主にサッカー、中・高校時代はバスケットボールに熱中。高校の終わりに出会った車いすバスケットに魅せられ、「立ってやるより、スピーディーで面白いバスケットができる」と思い車いすバスケットボールに転向。

日本選手権11連覇。パラリンピック5大会連続出場。東京2020パラリンピックではチームの大黒柱として、銀メダル獲得に貢献。2021年シーズンからドイツにRSVランディルに所属し、ドイツブンデスリーガ、ユーロリーグでの優勝を目指す。

◆こちらで「RSV Lahn-Dill」の試合が視聴できます
SPORT DEUTSCHLAND.TV

藤本 怜央 選手

2021年には東京2020パラリンピックで銀メダルを獲得(写真左)し、2022年5月には所属するRSVランディルでドイツブンデスリーガを制覇(写真右)。藤本選手とともにトロフィーを掲げているのは、日本代表、RSVランディルのチームメイト・香西宏昭 選手

主な実績

  • 東京2020パラリンピック2位
  • 2019アジアオセアニアチャンピョンシップ4位
  • 2019三菱電機ワールドチャレンジカップ3位
  • 2019天皇杯第47回日本車いすバスケットボール選手権大会優勝(11連覇)
  • パラリンピック5大会連続出場(アテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロ・東京)

藤本怜央オフィシャルブログ

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