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アンチ・ドーピング情報

Chapter3. サプリメント選びと注意点

2019年07月05日 更新

認証マーク=安全保障マークではない

サプリメントを必要とする選手にとって、ドーピング・リスクは見えない恐怖です。できる限りそのリスクを低くするためには、念入りな情報収集を行うしか手段はありません。

安全性の高い商品を見分けるための情報として、商品パッケージには有用な検査を行った証である様々な"マーク"が掲載されています。しかし、アンチ・ドーピング認証プログラムを通過した"認証マーク"と呼ばれていても、ガイドラインに則る生産施設で製造された製品(サプリメント)であっても、安全性を保障するわけではないことを知っておく必要があります。前章でも述べた通り、"マーク"がついていても、全ロットの安全性が100%保障されているわけではないのです。しかも、"マーク"によって生産施設審査、製品分析の方法や頻度が異なっていたり、同じマークがついていてもブランドや商品によって生産施設の認証や分析内容が異なっていたりする場合もありますので、一般消費者が商品のドーピング・リスクを精査するのは到底困難です。

サプリメントが必要な人のために

「じゃあ、何を飲めばいいの?」という選手たちからのため息が聞こえてきます。当コーナーでは、「ドーピングのリスクがあるから、くれぐれも気を付けてね!」と、しつこく警鐘を鳴らしていますが、それでもサプリメントを必要としている人がいます。Chapter1の表中に記載しましたように、運動量に対して必要なエネルギー・栄養素を食事からとりきれない時や、消化吸収がしきれない時などに活用することで、サプリメントが選手のコンディショニングやケアに貢献していることも事実だからです。

サプリメント選びは、念には念をいれて!

一般社団法人日本スポーツ栄養協会では、アスリートや競技関係者がアンチ・ドーピング情報を収集する際の助けになればとの思いで、当サイトに「アンチ・ドーピング情報コーナー」を設けました。

アスリートがサプリメントを活用するときの注意点を、まずは知ってもらいたかったからです。とはいえ、注意喚起のみでは現実的ではないので、目安となる商品を示すことも必要と考え、安全性が高いと思われるものを協会独自の判断で選び、ガイドラインに示されている情報公開項目をすべて網羅していないものの、基本情報と情報源へのアクセス方法を紹介することにしました。商品情報は認証機関から提供を受け、約2カ月毎にアップデートを行い、当協会・賛助会員の商品にはロゴとリンクを掲出しています。

リストに掲載された商品であっても、その情報の精度や商品の安全性を保障するものではないことをご理解いただいたうえで、商品選びの参考にしていただけますと幸いです。

なお、認証機関からの提供情報をベースとしているため、マークごとにリストをまとめていますが、そのマークそのものが"安全"と位置付けているわけではありません。サプリメントを使用する前にアスリート自身が情報を精査し、納得したサプリメントを選択し、もし陽性になった時のための証拠保全を行う(Chapter1. サプリメントの活用「7. 自分の身を守るために」)など、念には念を入れてサプリメントを利用するようにしてください。

【商品リストの使い方】
商品の認証マークをチェックする

まずは、信頼のおける認証機関でアンチ・ドーピング認証プログラムを実施し、認証を受けている商品であるかをチェックしましょう。様々な認証マークが存在しますが、当サイトでは、そのプログラムの実績を含め安全性が高いと考えられるものの中から、「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」などを参考に選んだ商品リストを掲載しています。リストにお手元の商品が掲載されていない場合は、ご自身でそのマークについてよく調べてみましょう。

最新の認証情報は検査機関のウェブサイトでロット検索!

さらに万全を期すため、分析済み製品のロット番号が認証検査機関のホームページに掲載されていますので、自分が摂取しようとしているサプリメントのパッケージに表示されているロット番号と照合することで、お手元の商品が試験済みかを確認します。

1. 認証検査機関のWebサイト

2. ロット番号の検索ページ

3. ブランド名、商品名、batch ID、Lot Number等を入れて検索

batch IDやLot Numberは、このように記載されています。

製品のロット番号と日付

検索すると該当商品の情報が表示されます(左が「INFORMED-CHOICE」、右が「BSCG」)。

検索すると該当商品の情報が表示されます(左:INFORMED-CHOICE、右:BSCG)

自分の身を守るために「証拠保全」を!

自分の尿や血液の検体に禁止物質やその代謝物質、もしくはそのマーカーが存在した場合には、アスリートはその原因が不可避なものであっても、全ての責任を負わなければなりません。少しでもリスクを下げるために、下記のような方法もお勧めです。

サンプル保管習慣化のススメ

サプリメントを購入したら、30g程度(大さじ2杯くらい)をビニール袋や容器に入れて、冷蔵庫保管しておきましょう。その際、商品名、ロット番号と日付も写メなどして残しておきます(日本スポーツ栄養協会・鈴木志保子理事長)。あるいは、飲み終わる前に30g程度残して、商品の容器のまま冷蔵庫に保管しておく方法(日本大学・松本恵先生)もあります。

なぜ、そのようなことをしておくかというと、ドーピング検査が実施され、陽性が出た際の原因究明の手がかりとなるからです。ドーピング検査後、陰性の結果が出たら、保管していたサプリメントは飲んでしまうか、処分してください。

何度も申し上げますが、不足している栄養素を補うためのサプリメントに禁止薬物が混入するはずはないですが、禁止薬物が混入するリスクはゼロではないことを自覚した上での対策をとることが、競技者には求められています。

アスリートは、さまざまな観点からサプリメントを選び、認証マークがついていたとしても、「100%の安心はない」ということを認識しなければなりません。サプリメントの摂取によってドーピング違反行為となった場合には、すべて自己責任だからです。

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