スポーツ栄養WEB 栄養で元気になる!

SNDJ志保子塾2023 ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー
一般社団法人日本スポーツ栄養協会 SNDJ公式情報サイト
ニュース・トピックス

アミノ酸を活用したスポーツ栄養のエビデンスを集約、「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」に「新着!サイエンス情報」新設

当サイトでもたびたび情報元として取り上げている、味の素(株)の「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」に、このほど新コーナー「新着!サイエンス情報」がオープンした。スポーツ栄養を語る時には外せない基本的キーワードの一つ「アミノ酸」を主軸に据え、同社アミノ酸素材関連の論文や学会・セミナー情報などを掲載していくという。

アミノ酸を活用したスポーツ栄養のエビデンスを集約、「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」に「新着!サイエンス情報」新設

エビデンス重視の情報発信

同社はこれまでにスポーツ領域で長年、アミノ酸素材が有用なアイテムであることを訴求してきた。新コーナーではそれらの情報を整理し、とくに実際にヒトを対象に効果等を検証した研究(臨床試験)の情報を中心に発信する方針で、「科学的根拠に基づく(エビデンスベースの)製品開発を行っていることを、広く伝えて行きたい」としている。つまり、実証に基づいた情報提供により、アミノ酸摂取をアスリートに提案するということだろう。

コーナー新設にあたり、ロイシン高配合必須アミノ酸ミックス(LEAA)関連で3報、シスチン関連で1報の論文紹介コンテンツが収載されている。各コンテンツからは、オープンアクセスの原著論文へリンクされており、原典を参照しながら自分の視点で批判的考察を加えることも可能で、そのような使い方に耐え得る、質の高いコンテンツである。「今後も新しい論文が公開されたタイミングで随時追加していくとともに、学会やシンポジウムで発表した概要についても本コーナーに掲載することにより、最新のエビデンスをタイムリーに提供していきたい」とのことだ。

「新着!サイエンス情報」へ

現在のコンテンツを少しだけ紹介

現在掲載されている情報は以下の4件だ。詳細はサイトにアクセスのうえ確認してほしい。ここではその一部を紹介する。

レジスタンス運動後のヒト骨格筋の同化および異化に対するロイシン高配合必須アミノ酸の影響

The Effect of Leucine-Enriched Essential Amino Acid Supplementation on Anabolic and Catabolic Signaling in Human Skeletal Muscle after Acute Resistance Exercise: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Comparison Trial.
〔Nutrients. 2020 Aug 12;12(8):2421〕

ロイシン高配合必須アミノ酸(LEAA)が、運動後のラパマイシン標的複合体1(mTORC1)シグナル活性化を増強することで、レジスタンス運動による筋タンパク質合成に上乗せ効果が生じる可能性を示唆した研究。

ロイシン高配合必須アミノ酸は若年男性において筋タンパク質合成非依存的に運動後の筋損傷からの回復を改善する

Leucine-Enriched Essential Amino Acids Improve Recovery from Post-Exercise Muscle Damage Independent of Increases in Integrated Myofibrillar Protein Synthesis in Young Men.
〔Nutrients. 2020 Apr 11;12(4):1061〕

LEAAは、筋繊維のタンパク質合成ではなく、筋損傷を減弱させることで回復に寄与する可能性を示唆した研究。

筋肉の回復に対するロイシン高配合必須アミノ酸の影響

Effect of a leucine-enriched essential amino acids mixture on muscle recovery.
〔J Phys Ther Sci. 2019 Jan;31(1):95-101〕

LEAAによって、運動が惹起する筋損傷を軽減し、筋損傷マーカーの上昇が抑制されたとの報告。

シスチンは、Caco-2細胞において酸化ストレスによるタイトジャンクション透過性および腸管の炎症を減弱させる

Cystine reduces tight junction permeability and intestinal inflammation induced by oxidative stress in Caco-2 cells.
〔Amino Acids. 2021 May 15〕

シスチンが酸化ストレスによる腸管バリア機能不全を改善して、炎症レベルを低下させる可能性を示唆した研究。

EBN推進への期待

臨床医学では20世紀後半から「EBM(evidence based medicine)」の流れが加速し、以前の経験や理論に頼っていた医療から大きく切り替わった。栄養学も現在、「EBN(evidence based nutrition)」が重視されている。本コーナーは、アミノ酸ベースのスポーツ栄養のEBNを支えるコンテンツの一つになることが期待される。

「新着!サイエンス情報」へ

「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」(味の素)

スポーツをする人に必要な「アミノ酸」。スポーツ時に「アミノ酸」が発揮する効果や、スポーツによって起こるさまざまなトラブルについて、科学的にしっかり理解しましょう。「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」は、スポーツに関する情報発信を通じ、スポーツに真剣に取り組むみなさんを応援します。

アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ

「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」へ

「アミノ酸スポーツ栄養科学ラボ」(味の素)関連トピックス

この記事のURLとタイトルをコピーする
志保子塾2024前期「ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー」

関連記事

スポーツ栄養Web編集部
facebook
Twitter
LINE
ニュース・トピックス
SNDJクラブ会員登録
SNDJクラブ会員登録

スポーツ栄養の情報を得たい方、関心のある方はどなたでも無料でご登録いただけます。下記よりご登録ください!

SNDJメンバー登録
SNDJメンバー登録

公認スポーツ栄養士・管理栄養士・栄養士向けのスキルアップセミナーや交流会の開催、専門情報の共有、お仕事相談などを行います。下記よりご登録ください!

元気”いなり”プロジェクト
元気”いなり”プロジェクト
おすすめ記事
スポーツ栄養・栄養サポート関連書籍のデータベース
セミナー・イベント情報
このページのトップへ