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スポーツ庁、令和4年度 体力・運動能力調査の結果④「運動・スポーツ実施状況と体力、健康状態、生活充実度などとの関係性」

スポーツ庁「令和4年度体力・運動能力調査」の結果を4回に分けて紹介している。その第4回目は、調査結果から体力合計点、入学前の外遊びの頻度、達成意欲、健康状態、生活充実度について、現在の運動・スポーツの実施頻度と1日の実施時間に着目し、それらを組み合わせて比較・分析を行った結果について。

スポーツ庁、令和4年度 体力・運動能力調査の結果④「運動・スポーツ実施状況と体力、健康状態、生活充実度などとの関係性」

運動・スポーツ実施状況と体力のクロス集計

運動・スポーツの実施頻度は、「ほとんど毎日(週3日以上〈以下、週3日以上〉」、「ときどき(週1~2日程度)〈週1~2日程度〉」、「ときたま〈月1~3日程度〉」、「しない」の回答のうち、「ときたま〈月1~3日程度〉」と「しない」を合算して「週1日未満」として算出した。

1日の運動・スポーツ実施時間は、「30分未満」、「30分以上1時間未満」、「1時間以上2時間未満」と「2時間以上」の回答のうち、6~11歳と12~19歳の区分では、「30分未満」と「30分以上1時間未満」を合算して「1時間未満」とし、20~64歳と65歳~79歳の区分では、「1時間以上2時間未満」と「2時間以上」を合算して「1時間以上」とした。

9歳(小学4年生)における体力合計点、入学前の外遊びの頻度

体力合計点は、男女ともに、運動・スポーツの頻度が高く時間が長いほど高かった。また、9歳の平均体力合計点(男子48.98点、女子50.06点)を上回ったのは、男子で週3日以上かつ1時間以上の運動・スポーツを行っている者であり、女子は週3日以上の者と週1~2日程度かつ2時間以上の者であった。

入学前の外遊びの頻度が「週に6日以上」であった者は、現在の運動・スポーツの頻度・時間が週3日以上かつ1時間以上である者の割合が最も高かった(男子50.7%、女子31.7%)。

図1 頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者割合(9歳)

頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者割合(9歳)

(出典:スポーツ庁)

図2 頻度・時間別にみた「体力合計点」(9歳)

頻度・時間別にみた「体力合計点」(9歳)

(出典:スポーツ庁)

図3-1 「小学校入学前の外遊びの頻度」別にみた現在の運動・スポーツの実施状況(9歳、男子)

「小学校入学前の外遊びの頻度」別にみた現在の運動・スポーツの実施状況(9歳、男子)

(出典:スポーツ庁)

図3-2 「小学校入学前の外遊びの頻度」別にみた現在の運動・スポーツの実施状況(9歳、女子)

「小学校入学前の外遊びの頻度」別にみた現在の運動・スポーツの実施状況(9歳、女子)

(出典:スポーツ庁)

16歳(高校2年生)における体力合計点、達成意欲

体力合計点は、男女ともに運動・スポーツの実施頻度が高く時間が長いほど高かった。また、16歳の平均体力合計点(男子52.48点、女子52.00点)を上回ったのは、男子で週3日以上かつ1時間以上の運動・スポーツを行っている者であり、女子は週3日以上の者と週1~2日程度かつ2時間以上の者であった。

「なんでも最後までやりとげたい」という達成意欲については、男女ともに「とてもそう思う」と回答した割合と「まあそう思う」を合わせた割合が90%を超えていたのは、週3日以上かつ2時間以上の運動・スポーツを行っている者であった。

図4 頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者の割合(16歳)

頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者割合(16歳)

(出典:スポーツ庁)

図5 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「体力合計点」(16歳)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「体力合計点」(16歳)

(出典:スポーツ庁)

図6-1 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「達成意欲」(16歳、男子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「達成意欲」(16歳、男子)

(出典:スポーツ庁)

図6-2 頻度・時間別にみた「達成意欲」(16歳、女子)

頻度・時間別にみた「達成意欲」(16歳、女子)

(出典:スポーツ庁)

40歳代(40~49歳)における体力合計点、健康状態、生活充実度

体力合計点は、男女ともに運動・スポーツの実施頻度が高く時間が長いほど高かった。また、40歳代の平均体力合計点(男子34.18点、女子33.37点)を上回ったのは、男子で週1日未満かつ30分未満の者以外であり、女子は週1日未満かつ30分未満の者と週3日以上かつ30分未満の者以外であった。

健康状態については、男女ともに、週3日以上かつ1時間以上の運動・スポーツを行っている者は、「大いに健康」と回答した割合(男子48.4%、女子36.8%)が最も高かった。また、週1日未満かつ30分未満の者は、「あまり健康でない」と回答した割合(男子9.4%、女子7.1%)が最も高かった。

生活充実度については、男女ともに、週3日以上かつ1時間以上の運動・スポーツを行っている者は、「充実している」と回答した割合(男子41.9%、女子42.0%)と、「まあ充実している」も含めた割合(男子96.7%、女子100%)も最も高かった。

図7 頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者割合(40歳代)

頻度・時間別にみた「体力合計点」(16歳)

(出典:スポーツ庁)

図8 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「体力合計点」(40歳代)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「体力合計点」(40歳代)

(出典:スポーツ庁)

図9-1 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(40歳代、男子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(40歳代、男子)

(出典:スポーツ庁)

図9-2 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(40歳代、女子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(40歳代、女子)

(出典:スポーツ庁)

図10-1 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「生活充実度」(40歳代、男子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「生活充実度」(40歳代、男子)

(出典:スポーツ庁)

図10-2 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「生活充実度」(40歳代、女子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「生活充実度」(40歳代、女子)

(出典:スポーツ庁)

70歳代(70~79歳)における体力合計点、健康状態、生活充実度

体力合計点は、男女ともにおおむね運動・スポーツの実施頻度が高く時間が長いほど高かった。また、70歳代の平均体力合計点(男子38.15点、女子39.04点)を上回ったのは、男子で週1~2日程度の運動・スポーツを行っている者と週3日以上かつ30分以上の者であり、女子は週1日以上かつ30分以上の者であった。

健康状態については、男女ともに、週3日以上かつ1時間以上の運動・スポーツを行っている者は、「大いに健康」と回答した割合(男子27.1%、女子18.7%)が最も高かった。また、週1日未満かつ30分未満の者は、「あまり健康でない」と回答した割合(男子12.4%、女子9.3%)が最も高かった。

生活充実度については、男子では、週3日以上かつ1時間以上の運動・スポーツを行っている者は、「充実している」と回答した割合(47.3%)と、「まあ充実している」も含めた割合(98.1%)が最も高かった。女子では、週3日以上の運動・スポーツ実施頻度において、1日の実施時間にかかわらず、「充実している」と回答した割合と「まあ充実している」も含めた割合が高かった。

図11 頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者割合(70歳代)

頻度・時間別にみた運動・スポーツ実施者割合(70歳代)

(出典:スポーツ庁)

図12 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「体力合計点」(70歳代)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「体力合計点」(70歳代)

(出典:スポーツ庁)

図13-1 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(70歳代、男子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(70歳代、男子)

(出典:スポーツ庁)

図13-2 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(70歳代、女子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(70歳代、女子)

(出典:スポーツ庁)

図14-1 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「生活充実度」(70歳代、男子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(70歳代、男子)

(出典:スポーツ庁)

図14-2 運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「生活充実度」(70歳代、女子)

運動・スポーツ実施頻度・時間別にみた「健康状態」(70歳代、女子)

(出典:スポーツ庁)

関連情報

スポーツ庁 令和4年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について

スポーツ庁「体力・運動能力調査」アーカイブ

平成30年度(2018年度)

1.元気な高齢者が増えている!?
2.10代女性の運動習慣に明らかな差
3.ストレス解消、学力向上、達成意欲...スポーツのさまざまな効果と可能性

令和元年度(2019年度)

1.小学生男子の体力が過去最低
2.小中学生体力低下の原因は?

令和元年度(2019年度)

1.調査概要と加齢に伴う運動能力の変化
2.年齢別に見る体力・運動能力の年次推移
3.体力・運動能力を前回の東京五輪開催時と比較
4.幼児期の外遊びと小学生の運動・体力

令和2年度(2020年度)

新型コロナの影響か?「令和2年度 体力・運動能力調査」は、わずかに低下傾向

令和3年度(2021年度)

1.小中学生の体力が低下しているのは新型コロナの影響か?
2.運動時間が減りスクリーンタイムの増加が顕著

令和3年度(2021年度)

①体力・運動能力の加齢に伴う変化
②青少年6~19歳の体力・運動能力
③成年20〜64歳と高齢者65~79歳の体力・運動能力
④10年間の調査結果の概観

令和4年度(2022年度)

①子どもの体力が3年連続低下
②中学女子以外は肥満の割合が過去最高
③体育が楽しい中学生の割合が過去最高

令和4年度(2022年度)

①体力・運動能力の加齢に伴う変化(全年齢)
②6~19歳の体力・運動能力
③20~79歳の体力・運動能力
④運動・スポーツ実施状況と体力、健康状態、生活充実度などとの関係性

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志保子塾2024前期「ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー」

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