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ストレス解消、学力向上、達成意欲...スポーツのさまざまな効果と可能性 スポーツ庁「体力・運動能力調査」(3)

スポーツには、人を変え、人を動かすパワーがあり、人生を豊かにする。そのようなスポーツの及ぼす影響は、スポーツ庁「平成30年度 体力・運動能力調査」からも見て取ることが可能だ。

ストレス解消、学力向上、達成意欲...スポーツのさまざまな効果と可能性 スポーツ庁「体力・運動能力調査」(3)

令和3年度調査結果①小中学生の体力低下は新型コロナの影響か?

令和3年度調査結果②小中学生の体力が低下しているのは新型コロナの影響か?

過去の調査結果(アーカイブ)はこちら

ふだんスポーツをしている青少年は、何事も最後までやり遂げようとする

青少年(12~19歳)を対象に行った達成意欲に関する質問の回答と、体力テストの合計点数との関連を検討したところ、達成意欲が強いほど体力合計点が高いという結果だった。また、運動・スポーツの頻度が高いほど、なんでも最後までやり遂げたいと回答する者が多かった(図1)。

図1 12〜19歳の男女における運動実施状況(縦軸)と達成意欲(何でも最後までやりとげたいと思う)の関係

運動実施状況と達成意欲の関係

(出典:スポーツ庁)

日常的に運動をしている成人は、それによるストレス解消効果を感じている

「運動・スポーツはストレス解消に効果があると感じるか」との質問に、大いに感じる、まあ感じる、あまり感じない、まったく感じないの四択で回答を得た。すると、週に1回以上、運動やスポーツをしている人はストレス解消効果を感じている割合が、全年齢をとおして高かった(図2)。

図2 運動・スポーツ習慣とそれによるストレス解消効果の関係

運動・スポーツ習慣とそれによるストレス解消効果の関係

図2は運動・スポーツの実施状況別に運動・スポーツのストレス解消効果につ いて「大いに感じる」と答えた者の割合を示したグラフ。日常的に運動・スポーツを実施している者は、実施しない者に比べて運動・スポーツのストレス解消効果を感じている者の割合が多いことがわかる
(出典:スポーツ庁)

幼児期に外遊びしていたほど、小学生になってから日常的に運動し、体力が高い

小学校入学前に外で遊ぶ機会が多かった児童ほど、小学校入学後に運動・スポーツを実施する割合が高く、さらに体力テストの合計点も高いという関係があった(図3)。

図3 小学校入学前の外遊びの頻度と、入学後の体力テストの成績の関係

小学校入学前の外遊びの頻度と、入学後の体力テストの成績の関係

入学前の外遊びの実施状況別に、10歳(小学5年生)の新体力テストの合計点を示したグラフ。男女ともに入学前に外遊びをしていた頻度が高い群ほど合計点が高く、入学前に週6日以上外遊びをしていた群と週1日以下の群を比較すると、男子は8点、女子は4点程度の差になった
(出典:スポーツ庁)

6分間歩行距離が長い高齢者は生活が充実している

高齢者(65~79歳)に、「毎日の生活が充実しているか」と質問し、充実している、まあ充実している、あまり充実していない、充実していないの四択で回答を得た。すると、日常的に運動をしている人では「生活が充実している」と感じている割合が高かった。同様に、6分間歩行距離との関連についても、歩行距離が長いほど「生活が充実している」と感じている人が多かった(図4)。

図4 6分間歩行距離と生活充実感の関係

6分間歩行距離と生活充実感の関係

(出典:スポーツ庁)

関連情報

平成30年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について(スポーツ庁)

スポーツ庁「体力・運動能力調査」アーカイブ

平成30年度(2018年度)

1.元気な高齢者が増えている!?
2.10代女性の運動習慣に明らかな差
3.ストレス解消、学力向上、達成意欲...スポーツのさまざまな効果と可能性

令和元年度(2019年度)

1.小学生男子の体力が過去最低
2.小中学生体力低下の原因は?

令和元年度(2019年度)

1.調査概要と加齢に伴う運動能力の変化
2.年齢別に見る体力・運動能力の年次推移
3.体力・運動能力を前回の東京五輪開催時と比較
4.幼児期の外遊びと小学生の運動・体力

令和2年度(2020年度)

新型コロナの影響か?「令和2年度 体力・運動能力調査」は、わずかに低下傾向

令和3年度(2021年度)

1.小中学生の体力が低下しているのは新型コロナの影響か?
2.運動時間が減りスクリーンタイムの増加が顕著

令和3年度(2021年度)

①体力・運動能力の加齢に伴う変化
②青少年6~19歳の体力・運動能力
③成年20〜64歳と高齢者65~79歳の体力・運動能力
④10年間の調査結果の概観

令和4年度(2022年度)

①子どもの体力が3年連続低下
②中学女子以外は肥満の割合が過去最高
③体育が楽しい中学生の割合が過去最高

令和4年度(2022年度)

①体力・運動能力の加齢に伴う変化(全年齢)
②6~19歳の体力・運動能力
③20~79歳の体力・運動能力
④運動・スポーツ実施状況と体力、健康状態、生活充実度などとの関係性

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