スポーツ庁、令和4年度 体力・運動能力調査の結果③「20~79歳の体力・運動能力」
スポーツ庁「令和4年度体力・運動能力調査」の結果を4回に分けて紹介している。第3回目は、「体力・運動能力の年次推移の傾向」のうち、成年(20~64歳)と高齢者(65~79歳)の結果について。
【目次】スポーツ庁、令和4年度 体力・運動能力調査の結果
体力・運動能力の年次推移(20~64歳)
新体力テストが施行された平成10年頃と令和4年度を比較すると、男子では、上体起こし、反復横とび、20mシャトルラン、急歩がほとんどの年代で令和4年度のほうが高く、握力、長座体前屈、立ち幅とびはほとんどの年代で低い結果となっている。女子では、上体起こしと反復横とびがほとんどの年代で高く、握力、長座体前屈、立ち幅とびはほとんどの年代で低い結果となっている。合計点については、男子ではほとんどの年代で高い結果となっている。
最近10年間では、男女の多くの年代で、握力、長座体前屈および立ち幅とびが低下傾向を、上体起こし、反復横とびが向上傾向を示している。合計点は、多くの年代で男女ともに横ばいである。ただし、40歳代女子ではほとんどの項目および合計点が低下傾向を示している。
図1 握力の年次推移(20~64歳)
図2 反復横とびの年次推移(20~64歳)
図3 急歩の年次推移(20~64歳)
図4 上体起こしの年次推移(20~64歳)
図5 長座体前屈の年次推移(20~64歳)
図6 20mシャトルランの年次推移(20~64歳)
図7 立ち幅とびの年次推移(20~64歳)
図8 新体力テストの合計点の年次推移(20~64歳)
体力・運動能力の年次推移(65~79歳)
新体力テストが施行された平成10年頃と令和4年度を比較すると、男子では、長座体前屈以外の項目でいずれの年代も令和4年度のほうが高い結果となっている。女子では、すべての項目でいずれの年代も高い結果となっている。合計点については、男女ともいずれの年代も高い結果となっている。
最近10年間では、男子の多くの年代で上体起こしが向上傾向を、長座体前屈が低下傾向を示している。女子では多くの年代で上体起こしが向上傾向を示している。合計点は、多くの年代で男女ともに横ばいである。
図9 握力の年次推移(65~79歳)
図10 上体起こしの年次推移(65~79歳)
図11 長座体前屈の年次推移(65~79歳)
図12 開眼片足立ちの年次推移(65~79歳)
図13 10m障害物歩行の年次推移(65~79歳)
図14 6分間歩行の年次推移(65~79歳)
図15 新体力テストの合計点の年次推移(65~79歳)
【目次】スポーツ庁、令和4年度 体力・運動能力調査の結果
関連情報
スポーツ庁 令和4年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について
スポーツ庁「体力・運動能力調査」アーカイブ
平成30年度(2018年度)
1.元気な高齢者が増えている!?
2.10代女性の運動習慣に明らかな差
3.ストレス解消、学力向上、達成意欲...スポーツのさまざまな効果と可能性
令和元年度(2019年度)
1.小学生男子の体力が過去最低
2.小中学生体力低下の原因は?
令和元年度(2019年度)
1.調査概要と加齢に伴う運動能力の変化
2.年齢別に見る体力・運動能力の年次推移
3.体力・運動能力を前回の東京五輪開催時と比較
4.幼児期の外遊びと小学生の運動・体力
令和2年度(2020年度)
新型コロナの影響か?「令和2年度 体力・運動能力調査」は、わずかに低下傾向
令和3年度(2021年度)
1.小中学生の体力が低下しているのは新型コロナの影響か?
2.運動時間が減りスクリーンタイムの増加が顕著
令和3年度(2021年度)
①体力・運動能力の加齢に伴う変化
②青少年6~19歳の体力・運動能力
③成年20〜64歳と高齢者65~79歳の体力・運動能力
④10年間の調査結果の概観
令和4年度(2022年度)
①子どもの体力が3年連続低下
②中学女子以外は肥満の割合が過去最高
③体育が楽しい中学生の割合が過去最高
令和4年度(2022年度)
①体力・運動能力の加齢に伴う変化(全年齢)
②6~19歳の体力・運動能力
③20~79歳の体力・運動能力
④運動・スポーツ実施状況と体力、健康状態、生活充実度などとの関係性