令和元年度「体力・運動能力調査」(2)年齢別に見る体力・運動能力の年次推移 スポーツ庁
スポーツ庁「令和元年度 体力・運動能力調査」の結果を4回にわたって紹介している。第2回は、「体力・運動能力の年次推移の傾向」の結果を取り上げる。結果は年齢別に、青少年、成年、高齢者に分けて解析されている。
体力・運動能力の年次推移の傾向
青少年(6~19歳)
令和元年度の握力、50m走、持久走、立ち幅とび、ボール投げを、水準の高かった昭和60年頃と比較すると、中学生男子および高校生男子の50m走を除き、依然低い水準。
最近10年では、男女のボール投げおよび中学生以上の男子の握力において低下傾向にあるが、その他の項目では、男女および年代によってやや違いが見られるものの、合計点を含みほとんどの項目では、横ばいまたは向上傾向を示している。
図1 握力の年次推移(男子)
図2 握力の年次推移(女子)
図3 50m走の年次推移(男子)
図4 50m走の年次推移(女子)
図5 持久走(1500m)の年次推移(男子)
図6 持久走(1000m)の年次推移(女子)
図7 立ち幅とびの年次推移(男子)
図8 立ち幅とびの年次推移(女子)
図9 ソフトボール投げの年次推移
図10 ハンドボール投げの年次推移
図11 上体起こしの年次推移(男子)
図12 上体起こしの年次推移(女子)
図13 長座体前屈の年次推移(男子)
図14 長座体前屈の年次推移(女子)
図15 反復横とびの年次推移(男子)
図16 反復横とびの年次推移(女子)
図17 20mシャトルランの年次推移(男子)
図18 20mシャトルランの年次推移(女子)
図19 新体力テストの合計点の年次推移(男子)
図20 新体力テストの合計点の年次推移(女子)
成年(20~64歳)
令和元年度の握力、反復横とび、急歩を昭和60年頃と比較すると、握力および急歩は男女ともに30〜40歳代は低く、50歳代は同じまたは高い水準にあるが、反復横とびは男女いずれの年代においても高い水準にある。
最近10年間では、握力は男女のほぼすべての年代で、長座体前屈および立ち幅とびは男女ともに一部の年代を除いて低下傾向を示している。上体起こし、反復横とび、20mシャトルランは男子においてはすべての年代で、女子においては一部の年代を除いて向上傾向を示している。急歩は男女のほぼすべての年代で横ばい状態を示している。
新体力テスト合計点は女子の一部の年代に低下傾向が見られるが、男女ともに横ばいまたは向上傾向を示している。
図21 握力の年次推移
図22 反復横とびの年次推移
図23 急歩の年次推移
図24 上体起こしの年次推移
図25 長座体前屈の年次推移
図26 20mシャトルランの年次推移
図27 立ち幅とびの年次推移
図28 新体力テストの合計点の年次推移
高齢者(65~79歳)
新体力テスト施行(平成10年)以後の年次推移をみると、ほとんどの項目および合計点で向上傾向を示している。
図29 握力の年次推移
図30 上体起こしの年次推移
図31 長座体前屈の年次推移
図32 開眼片足立ちの年次推移
図33 10m障害物歩行の年次推移
図34 6分間歩行の年次推移
図35 新体力テストの合計点の年次推移
関連情報
スポーツ庁「体力・運動能力調査」アーカイブ
平成30年度(2018年度)
1.元気な高齢者が増えている!?
2.10代女性の運動習慣に明らかな差
3.ストレス解消、学力向上、達成意欲...スポーツのさまざまな効果と可能性
令和元年度(2019年度)
1.小学生男子の体力が過去最低
2.小中学生体力低下の原因は?
令和元年度(2019年度)
1.調査概要と加齢に伴う運動能力の変化
2.年齢別に見る体力・運動能力の年次推移
3.体力・運動能力を前回の東京五輪開催時と比較
4.幼児期の外遊びと小学生の運動・体力
令和2年度(2020年度)
新型コロナの影響か?「令和2年度 体力・運動能力調査」は、わずかに低下傾向
令和3年度(2021年度)
1.小中学生の体力が低下しているのは新型コロナの影響か?
2.運動時間が減りスクリーンタイムの増加が顕著
令和3年度(2021年度)
①体力・運動能力の加齢に伴う変化
②青少年6~19歳の体力・運動能力
③成年20〜64歳と高齢者65~79歳の体力・運動能力
④10年間の調査結果の概観
令和4年度(2022年度)
①子どもの体力が3年連続低下
②中学女子以外は肥満の割合が過去最高
③体育が楽しい中学生の割合が過去最高
令和4年度(2022年度)
①体力・運動能力の加齢に伴う変化(全年齢)
②6~19歳の体力・運動能力
③20~79歳の体力・運動能力
④運動・スポーツ実施状況と体力、健康状態、生活充実度などとの関係性