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コロナ禍からの脱却 子どものために保護者、学校の指導者は何をすべきか? 中国の取り組み 

コロナ禍からの脱却 子どものために保護者、学校の指導者は何をすべきか? 中国の取り組み 

2月26日のイベント自粛要請から3カ月が経過した5月25日、緊急事態宣言が全面解除された。いまだ都下では「東京アラート」が再発されるなど、一進一退が続いているものの、国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は徐々に縮小へ向かっている。

今回の災禍の原発地と目される中国では、ひと足先に正常化が進行中だ。こうした中、子どもや青少年に対し、COVID-19からの脱却をきっかけに身体活動を取り戻すことを促す趣旨の論文が発表された。筆頭著者は上海体育大学の研究者。

身体活動ガイドライン

一般的に毎日、中等強度の運動を少なくとも60分行うことが小児から青年、および高齢者にも推奨されている。

有酸素運動:毎日の活動の多くは、自転車に乗ること、スポーツやアクティブなゲームを行うこと、早歩きをするなど、中程度から高強度の有酸素運動とするべき。

筋力トレーニング:ウェイトトレーニングなど、週に3日以上の筋力強化アクティビティが含まれている必要がある。

骨強化:縄跳び、テニス、バドミントン、その他の跳躍運動といった骨強化のための運動も、週に3日以上含める必要がある。

予防

公衆衛生上の観点から、COVID-19パンデミック時に、アクティブで健康的に自宅内で生活することは重要であった。さらにこの点は、既に流行が沈静化していると考えられる中国でも引き続き求められる点である。また、中国から外に目を向ければ、COVID-19はいまだ世界中で明確で深刻な公衆衛生上の脅威であり続けている。

現在の懸念は、旅行者が関与し引き起こされる可能性のあるウイルス拡散の第2波だ。したがって、COVID-19の再拡散を防止し、中国の子どもと若者が学校環境に戻る際、健康を保護するために必要な対策の継続的な実施は、依然として重要である。

学校の管理者、体育指導者は何をすべきか?

  • WHOから発せられるCOVID-19関連の最新情報を学校や保健当局へ伝達し、ウイルス拡散防止のためのガイドライン等をアップデートする
  • 適切な社会的距離の奨励
  • 毎日の健康チェック、マスクの着用、体温チェックの実施、教室への導線の指定
  • 学校の入口、遊び場、教室などでの人々が集中する状況を作らない
  • 混雑を避けるために、時間をずらして体育や運動クラスを実施する
  • すべての教室、トイレ、遊び場、陸上競技場、スクールバスに、手洗いまたは消毒スペースを設け、容易に利用できるようにする
  • スポーツ施設や設備を含む、学校内のすべての表面と設備を定期的に消毒する
  • 身体の接触やスポーツ用品の共有、水筒の使用を含む身体活動を制限する。社会的距離を奨励する訓練と演習を行う。特に身体活動プログラムを再開するときは、生徒同士の身体の接触や、共有の機器(ボールなど)の接触を伴うスポーツ活動を避ける
  • 生徒が異常な呼吸器症状を示した場合、直ちに両親に連絡をとるとともに、当該の生徒および、感染した可能性のある人を隔離する
  • 特別な医療ニーズのある生徒、例えば喘息、糖尿病、がん、心臓病などの慢性疾患をもつ生徒は、継続的な激しい身体活動を避ける
  • 必要に応じて、インターネットベースの仮想クラス等のシステムを構築し、生徒同士、生徒と教師の直接的な接触を最小限に抑える

保護者は何をすべきか?

  • 家庭と学校の双方で子どもたちに適切な感染防止策を教育する。例えば咳やくしゃみをするときは口と鼻を覆い、少なくとも20秒間は手を洗う、など
  • 洗っていない手で、目、鼻、口を触れさせない
  • 親しい友人や親戚と子どもたちを握手させない
  • スポーツをしたり、家庭環境や近所で身体活動を行ったりするときに、子どもたちが社会的距離を保つように教育する
  • インフルエンザのような症状がないか子どもを注意深く監視し、呼吸器疾患の疑いがある場合は直ちに医療機関に連絡する
  • 家にあるスポーツ・運動器具を頻繁に消毒する
  • 社会的距離を維持したうえで、アクティブなエクササイズゲーム、スポーツ、ウォーキングなどの適度な強度の活動に参加する
  • 子どもに十分な睡眠をとらせる。現在のガイドラインによれば、5~13歳は1日あたり9~11時間、14~17歳は8~10時間の連続した睡眠が必要とされる

結論:身体活動の復活のプロセス

これらの一般的な推奨事項は、中国におけるCOVID-19終息に向けての身体活動と健康に関する指針ではあるが、これらは世界中のすべての国に関連して言えることだ。日常の身体活動に参加することは、学齢期の子どもや青年の健全な発達を促進することが知られており、極めて重要。

COVID-19の災禍が峠を越しつつある中、生徒が通常の生活に戻り、日常のスポーツや身体活動を再開するにあたって、すべての学校管理者、教師、保護者は、推奨される感染防止および対策を常に注意深く実行する必要がある。

文献情報

原題のタイトルは、「Returning Chinese school-aged children and adolescents to physical activity in the wake of COVID-19: Actions and precautions」。〔J Sport Health Sci. 2020 Apr 12;S2095-2546(20)30049-1〕
原文はこちら(Elsevier)

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