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新型コロナウイルスが国民のスポーツ参加と健康状態に及ぼした影響を調査 スポーツ庁

スポーツ庁はこのほど、「新型コロナウイルス感染症の流行による国民のスポーツへの参画状況や意識の変化、健康状態等に関する調査研究」の結果を発表した。歴史的大流行となっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、国民のスポーツへの参画状況・意識がどのように変化したか、またスポーツへの実施・観戦への制限が生じたことによって健康状態にどのような影響が出ているかを調査したもの。

新型コロナウイルスがスポーツ参加と健康状態に及ぼした影響を調査 スポーツ庁

調査対象は6~79歳の男女約220万人で、「楽天インサイト」パネルを用いたWEBアンケート調査として2月12日~15日に実施された。有効回収数は計9,000件(男性52.2%)で、15歳未満は親が回答した。

スポーツを行ったり観戦する意欲はパンデミックでやや上昇

COVID-19のパンデミック発生以前と発生後とを比較すると、スポーツを実施する意欲は「以前より高くなった」と「以前よりやや高くなった」の合計が22.9%であるのに対して、「以前より低くなった」と「以前よりやや低くなった」の合計は13.6%であり、意欲が増加したとの回答が、低下したとの回答を9.3ポイント上回った。

同様に、スポーツ観戦の意欲は、意欲が増加したとの回答が1.2ポイント上回った。スポーツを支える意欲については、0.2ポイントわずかに低下した。

新型コロナウイルス流行後におけるスポーツを実施する意欲・観る意欲・支える意欲

新型コロナウイルス流行後におけるスポーツを実施する意欲・観る意欲・支える意欲

(出典:スポーツ庁)

環境の変化で健康や体力への懸念が上昇

スポーツを行ったり観戦する環境などが変化したことで、健康度や体力などへの影響が認められた。

例えば、健康度については、「以前より向上」と「以前よりやや向上」の合計が12.8%であるのに対して、「以前より低下」と「以前よりやや低下」の合計は21.8%であり、低下したとの回答が、向上したとの回答を9.0ポイント上回った。

同様に、体力については、低下したとの回答が22.1ポイント上回った。また、運動不足解消の状況についても、低下したとの回答が25.2ポイント多かった。

スポーツをする・観る等の環境の変化等による、国民の健康状態等への影響

スポーツをする・観る等の環境の変化等による、国民の健康状態等への影響

(出典:スポーツ庁)

パンデミック禍での運動やスポーツ参加時の感染対策

運動・スポーツ中の主な感染対策としては、「三密条件がそろう場所で実施しない」が75.1%と最多を占め、次いで「マスクの着用や咳エチケットに配慮」が67.3%、人と人との間隔を意識して実施」が60.7%だった。全体的に、感染対策に配慮しながら運動・スポーツを実践している姿が浮かび上がった。

なお、下図の「宣言中」は緊急事態が宣言された2020年4~5月、「解除後」は2020年6~12月、「現在」は2021年1~2月。

新型コロナウイルスの影響下、感染対策を行いながらどのように運動・スポーツに取り組んでいるか

新型コロナウイルスの影響下、感染対策を行いながらどのように運動・スポーツに取り組んでいるか

(出典:スポーツ庁)

「with コロナ」時代にスポーツを行う理由

現在の状況において運動やスポーツを実施することの促進要因としては、「ストレス解消のための運動欲求の増加」が31.9%と最も多く挙げられた。次いで「家でもできるスポーツ・エクササイズ動画」の存在が28.9%、テレワーク等の導入による余暇時間の増大」22.8%という順であり、日頃の運動不足解消に向け個々に運動に取り組んでいる状況がみてとれる。

「with コロナ」の時代にスポーツを実施するにあたっての促進要因

「with コロナ」の時代にスポーツを実施するにあたっての促進要因

(出典:スポーツ庁)

直接観戦は減少したがテレビやネットでの観戦は変化なし

スポーツを観戦する機会については、直接観戦は2019年4月~20年3月の間に「観た」が18.0%、20年4月~21年2月では12.8%であり、5.2ポイント低下した。一方、テレビやネットでの観戦は、同順に41.0%、40.6%であり、ほとんど変化がなかった。

スポーツを観る機会の変化

スポーツを観る機会の変化

(出典:スポーツ庁)

パンデミック中に運動不足が解消された人は、SNSから情報を得ている

パンデミック中に求められる情報の発信媒体としては、テレビ番組が約6割、ホームページが約5割、SNSが5割弱、動画サイトが約4割という順だった。

ただし、パンデミック以前よりもパンデミック中に運動不足が解消された人では、SNSが最も多く約6割を占め、テレビ番組とホームページ、動画サイトが約5割であり、運動不足が解消されていない人や運動不足になった人とは、情報の入手経路がやや異なる傾向が認められた。

コロナ禍において求められている発信媒体

コロナ禍において求められている発信媒体

(出典:スポーツ庁)

パンデミックで運動不足が解消された人は、栄養の摂り方にも留意傾向

パンデミック中に求められる情報の内容については、自宅でできる運動が最も多く、スポーツ施設の感染対策の実態などが続いた。

コンディショニングの方法やニュートリション・栄養の摂り方は下位だったが、前項同様に、パンデミック以前よりもパンデミック中に運動不足が解消された人では、他群の人たちよりもそれらの情報を重視している傾向が認められた。

コロナ禍において求められている発信内容

コロナ禍において求められている発信内容

(出典:スポーツ庁)

関連情報

新型コロナウイルス感染症の流行による国民のスポーツへの参画状況や意識の変化、健康状態等に関する調査研究(令和2年度)(スポーツ庁)

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