子どもの部活やスポーツ時の食事を学ぼう! 群馬県が元気な体や力を育む食育リーフレットを公開
群馬県の食育ポータルサイトに、スポーツ栄養に関する情報啓発用のリーフレット『今日からできる! 元気めし!』(監修:高崎健康福祉大学 木村典代教授)が公開された。成長期にある人たちがスポーツを実践するために必要な栄養の解説や、同県内の小中学校で提供されている給食をアレンジした応援レシピの紹介も。PDFをダウンロードして、家庭や部活動などでの活用が可能とのことだ。
「今日からできる!元気めし!」
2005年7月の食育基本法施行から間もなく16年となる。この間、教育、農業、食文化、環境分野など多方面で、食の安全と食をとおした健康的な生活の確立への取り組みがなされてきた。群馬県では、令和3年度から7年度までの5年間の第4次計画において、これまでの取り組みの成果を発展させるとともに、食に関する新たな課題を踏まえて食育活動を展開している。
その一環としてこのほど、食育リーフレット<スポーツ栄養>を作成した。6ページにわたり、成長期のからだづくりと、栄養、運動(身体活動)、休養との関連を解説している。
6ページに、成長期のスポーツ栄養の情報がぎっしりと
表紙に続く2ページは、「成長期のからだづくりと食育」。しっかりとしたからだを作るためには、運動と栄養、休養が大切であることを解説。コラムとして、成長期の鉄欠乏貧血を取り上げ、スポーツを行っている場合はより多くの鉄が必要であることを、その理由とともに説明している。
3ページ目は、「基本の食事・食事のバランス」。主食、主菜、副菜に、牛乳・乳製品、果物を取りそろえることで、主要・微量栄養素を偏りなく摂れることを解説。コラムは「朝ごはんの大切さ」。スポーツで消費するエネルギーを補うために、朝食をしっかり食べる必要があり、朝食を食べるには早起き・早寝を習慣づけるべきと説明する。
4~5ページは、「スポーツのための応援レシピ」。元気パワー丼、魚介とほうれん草のパワーパスタ、カルシウムサラダなどの作り方が紹介されている。これらのメニューは同県内の小中学校の給食のレシピをアレンジしたものだという。コラムは、お弁当の栄養バランスを整える「3・1・2弁当箱法」の紹介と、コンビニなどで食品を購入する際の栄養成分表示の活用法。
最後の6ページは、「スポーツ等で活動量が増える時は」というテーマで、運動前や運動後の補食の摂り方を解説している。また、エネルギーや栄養の不足により、貧血や肌荒れ、月経不順、骨折、集中力の低下など、さまざまな影響が現れやすくなることをコラムで解説している。
全体的にイラストと文章のバランスに配慮されていて、成長期の子どもと保護者の双方が活用できる作り。このリーフレットのPDFは同県の食育ポータルサイトに掲載されており、同県では「家庭や地域のスポーツクラブ、学校の授業や部活動などで活用してほしい」としている。
ダウンロード・関連情報
食育リーフレット<スポーツ栄養>(群馬県)
ぐんま食育ポータルサイト