“相対的エネルギー不足をなくすために” 特集「REDsを知る、見つける、治す、予防する」コーナーがオープン!
『スポーツ栄養Web』は、特集「REDsを知る、見つける、治す、予防する」コーナーをオープンしました。当サイトでは、アスリートのエネルギー不足による多岐にわたる深刻な弊害を減らす働きかけに貢献したく、2023年9月に公表された国際オリンピック委員会(IOC)のコンセンサスステートメントの詳報とともに、スポーツ庁委託事業で順天堂大学女性スポーツ研究センターと制作した中高部活女子を対象にした教育教材、指導者・保護者に役立つ情報などをご紹介しています。ぜひ多くの皆さまにご活用いただけることを願っております。
誰もが知っておくべき「REDs(スポーツにおける相対的エネルギー不足)」の知識 個々で定期的なチェックを!
「REDs」とは、Relative Energy Deficiency in Sport の略で、日本語では「スポーツにおける相対的エネルギー不足」と言います。自分の身体に見合った、特にスポーツをするにあたって必要なエネルギーが得られていない状態が続くことで、健康やパフォーマンスに障害が起こってくる症候群。自分ではしっかり食べているつもりでも、スポーツに必要なエネルギーのうち、糖質によって得られるエネルギーが不足していることが多いのが特徴です。女性の月経異常、性別を問わず貧血や疲労骨折、メンタルヘルスの変化などが よく知られていますが、様々な症状があり、健康はもちろんパフォーマンスにも影響が出ます。詳しくは、特集コーナーをご覧ください!
特集「REDsを知る・見つける・治す・予防する」CONTENTS
- はじめに「IOCコンセンサスリポートとは」
- REDsを知る
- REDsを見つける
- REDsを治す・予防する
- おわりに「スポーツからREDsをなくすために」
中高部活女子向け指導用ツール
- リーフレット「エネルギー不足を防いで成長も健康も手に入れよう!」
- 栄養指導マニュアル「中高生のエネルギー不足を防ぐために」
REDs関連情報
- 関連ニュース・トピックス
- お役立ちツール
- 参考文献
令和5年度スポーツ庁委託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」でSNDJが教材制作・監修
一般社団法人日本スポーツ栄養協会(理事長・鈴木志保子)は、令和5年度スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト「中高部活動における女子生徒の課題解決型実践プログラム」を順天堂大学女性スポーツ研究センターより再委託し、栄養チームとして関連事業を実施。同センターのホームページ内に設置された情報プラットフォーム「Girls in Sport」にその成果物が公開され、広く活用が可能となりました。
栄養教諭をはじめ養護教諭、運動部活動顧問、校医らが「中高部活動に所属する女子生徒の課題解決のための支援」を行う能力を身に付けられるよう、環境サポートプログラムとして医学チームと栄養チームそれぞれで様々な情報提供資材を制作。栄養に関連する下記事業を本協会で遂行しました。
栄養チームによる環境サポートプログラム
① 栄養教諭用マニュアル作成② 栄養教諭向け講師養成オンライン講習会開催・アーカイブ配信
③ 中高部活女子配布用リーフレット制作
④ プログラム試行実践校に向けた栄養講習会開催
約600名のSNDJメンバー(栄養教諭・公認スポーツ栄養士)がREDs講習会を受講
「栄養チームによる環境サポートプログラム」では、世界的な健康課題となっているREDs(相対的エネルギー不足)の認知啓発を目的とした、「スポーツに励む中高女子生徒を対象にしたREDs指導マニュアル」と対象者への配布用リーフレットを制作。その活用方法をレクチャーするオンライン講習会をSNDJに登録する栄養教諭と公認スポーツ栄養士を対象に2024年1月4日に開催、2月25日までアーカイブ配信を実施しました(栄養教諭は中学生、栄養教諭が配置されていない高校生は公認スポーツ栄養士が学校での講義を受け持つことを想定)。また、本講習会受講者から講師を選定し、東京都・大分県の4つの試行実践校でそれらの教材を使用した講義が行われブラッシュアップを図りました。本講習会には約600名が受講。教材活用による全国の中学・高校の授業等での認知拡大と予防啓発活動が期待されます。