令和元年 国民健康・栄養調査(2)外食・中食・健康食品の利用状況、情報入手ツール
厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」の結果を4回にわたって紹介している。第2回は、外食や中食、健康食品の利用状況、および、食生活に関する情報の入手経路に関する調査結果を取り上げる。
3.男性の3割、女性の4割が健康食品を利用
外食、持ち帰りの弁当や惣菜、配食サービスの利用状況
外食を週1回以上利用している人は、男性41.6%、女性26.7%で、若い世代ほどその割合が高い。持ち帰りの弁当・惣菜を週1回以上利用している人は、男性47.2%、女性44.3%で、20~50歳代でその割合が高い。配食サービスを週1回以上利用している人は、男性5.8%、女性 4.6%。
外食(飲食店での食事)をどのくらい利用していますか
持ち帰りの弁当や惣菜をどのくらい利用していますか
民間や公的機関による定期的な配食サービスをどのくらい利用していますか
健康食品の利用状況
健康食品を摂取している人は、男性30.2%、女性38.2%であり、男女ともに60歳代で最も高い。健康食品を摂取している目的は、20歳代男性で「たんぱく質の補充」、20歳代女性で「ビタミンの補充」と回答した人の割合がそれぞれ最も高く、その他の年代では「健康の保持・増進」との回答の割合が最も高い。
サプリメントのような健康食品を食べたり、飲んだりしていますか
健康食品を利用する目的は何ですか
〔出典:厚生労働省〕
4.食生活に影響を与えている情報源。若年者ではネットが高比率
食生活に影響を与えている情報源は、「テレビ」が52.3%と最も多く、男性では50歳以上、女性では30歳以上でその割合が最も高い。次いで、「家族」との回答が36.6%と高く、男性では20~50歳代、女性では20歳代でその割合が最も高い。
また、男女合計の年齢階級層別では、20代では「ウェブサイト」と「ソーシャルメディア」が約3割、30代では「ウェブサイト」が3割で「ソーシャルメディア」が2割、40代では「ウェブサイト」が3割を占めており、ネット経由の比率が比較的高い。
食習慣改善の意思別にみると、男性は「改善することに関心がない」人では、「特にない」との回答が最も高く、「関心はあるが改善するつもりはない」「改善するつもりである(概ね6カ月以内)」「既に改善に取り組んでいる(6カ月以上)」では、「テレビ」の割合が最も高い。また、「近いうちに(概ね1カ月以内)改善するつもりである」「既に改善に取り組んでいる(6カ月未満)」「食生活に問題はないため改善する必要はない」人では、「家族」の割合が最も高い。女性は食習慣改善の意思の状況にかかわらず、「テレビ」の割合が最も高い。
食生活に影響を与えている情報源はどれですか1
食生活に影響を与えている情報源はどれですか2
令和元年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)
- 第1回:4人に1人は食習慣を「改善するつもりはない」、運動習慣を「改善するつもりはない」人も4人に1人
- 第2回:男性の3割、女性の4割が健康食品を利用、食生活に影響を与えている情報源。若年者ではネットが高比率
- 第3回:栄養・食生活の状況。20代女性の摂取エネルギー量が1,600kcalに、身体活動・運動に関する状況。女性の歩数や運動習慣のある人が減少
- 第4回:飲酒習慣および肥満・低栄養、糖尿病などの状況