全国栄養士大会リポート:女性の「食」に対する意識や考え方の現状から「バランスよく食べる」の指導について考える
食生活に関与する女性の意識と食品利用・調理行動などの実態を把握し、商品開発と事業展開に役立てるために行っている味の素グループの「主婦の食生活意識調査-Ajinomoto Monitoring Consumer Survey-」(AMC調査)。通常社外秘となっている調査ですが、味の素グループのミッションである「栄養改善」への取り組みは重要なテーマであり、そのミッションを担う管理栄養士・栄養士の活動に役立てていただくため、2020年度全国栄養士大会で神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部教授の鈴木志保子先生の解説とともに公表されました。ここでは、その概要をリポートいたします。
時間に追われて夕食の準備をする人が20代と50代を中心に増加
まず、「時間に追われながら夕食の支度をすることがありますか」との質問に対する回答について、経年的な変化とライフステージ別の解析結果を紹介します。
30代のほぼ全員が時間に追われながら支度
この質問に、「よくある」「時々ある」と回答した割合は、2006年で既に78%でした(図1)。そして、それから12年後の2018年には82%と、経年的に増加していることがわかります。年齢層別では、20代と50代で、この12年間にその割合が顕著に増えています。
ただし、30~40代は2006年時点で既に約9割に達していて、高どまり状態です。とくに30代は2018年に94%と、ほとんどの人が時間に追われながら夕食の支度をしているようです。
図1 時間に追われて夕食を用意する時【平日】
特集「主婦の食生活意識調査(Ajinomoto Monitoring Consumer Survey)」
- 栄養バランスよりも簡便さが第一に~40年にわたる調査から見る食生活の変化【前編】
- 栄養バランスよりも簡便さが第一に~40年にわたる調査から見る食生活の変化【後編】
- 2020年度全国栄養士大会リポート「女性の「食」に対する意識や考え方の現状から「バランスよく食べる」の指導について考える」
栄養士さん・管理栄養士さん向け情報サイト「あじこらぼ」
味の素グループ「Ajicollab. -あじこらぼ-」は、栄養士さんや管理栄養士さんの学びをサポートし、双方向の情報コミュニケーションの場を提供します。
2020年度全国栄養士大会リポートを公開
「2020年度全国栄養士大会」(81/〜8/31)では、『女性の「食」に対する意識や考え方の現状からバランスよく食べるの指導について考える』をテーマにしたオンライン講演を実施しました。「あじこらぼ」では、鈴木志保子先生の解説とともに、その概要のリポートを公開しています。このリポートをリーフレットにしたPDFのダウンロードも可能です。