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4月から全国の中学生が使う文科省食育教材が完成!「スポーツ栄養」も盛り込まれる

4月から全国の中学生が使う文科省食育教材が完成!「スポーツ栄養」も盛り込まれる

文部科学省による中学生用の食育教材が完成し、同省のサイト内に掲載された。来年度から全国の中学校で使われるという。全体で約70ページにわたり、豊富な図表とイラストで、「食」に関する広範な情報がわかりやすくまとめられている。中学生向けの教材とは言え、一般成人の知識習得にも十分役立つことはもちろん、栄養関連の業務に従事しているプロフェッショナルにとっても有意義に活用できる内容だ。学校では印刷版が配布されるが、ここでは生徒向けと指導者向けのPDFと、そのまま書き込めるWord版が公開されており、誰でもダウンロードできる。

ダウンロードはこちら

教材の構成と作成趣旨

この教材は、平成29年に告示された新学習指導要領や食に関する指導の手引きを踏まえ、4つのコンセプトで構成されている。

4つのコンセプトとは、下記の4項目。

  • Ⅰ. 体を作る・動かす、
  • Ⅱ. 自らの「食生活」を営む、
  • Ⅲ. 体を守る・強くする、
  • Ⅳ. 食を通じて他者と関わり、よりよい社会を作る

栄養学の基礎に加え、スポーツ栄養、さらには食とSDGs(持続可能な開発目標)、多様な食文化、食に関わる職業など、幅広い内容構成と言える。出典リンク(URL)やQRコードの記載も多く、関連情報が掲載されているサイトへ簡単にアクセスし、興味の湧いた領域をより深く調べることができる。

中学生は、発育・発達が大きく変化し個々の体格や体調の相違が大きくなる段階にあたる。部活動などを通じた運動量の違いや生活リズムの変化、やせ思考なども思春期に現れやすく、食生活に影響が生じやすい。過食や偏食、食習慣の乱れが起きやすい時期でもある。

このような多様な課題に対応し、本教材では前出の4つのコンセプトを掲げ、幅広い情報が系統立てて整理されている。最初から読み進めずに、興味のある個所から読み始めても理解できる構成は、教科書的でない特徴の一つだ。

「なぜ食べなくてはいけないの?」を正しく説明できますか?

本教材の作成委員として当協会の鈴木志保子理事長が大きく尽力。待ちに待った本教材完成にあたり、全国の学校栄養教諭や食育に関わる方、子どもの教育指導に携わる方に広く活用いただき、食育推進に役立ててほしいと話す。

ごく簡単に一部を紹介する。まず、最初の項目は「私たちは、化学反応の連続で生きている!」として、食べることの意味が解説されている。驚かされるのは、京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンターの「Genome Net(ゲノムネット)」に公開されているヒトの代謝にかかわる全体像を示した経路図が、そのまま掲載されていることだ。もちろん、その細部は中学生には(恐らく大半の大人にも)理解不能だろう。しかし、人体が極めて複雑な化学反応を行っていることをひと目で理解させるだけのインパクトがある。その複雑な化学反応をスムーズに滞りなく進めるためには、やはり食事と栄養が重要なのだ。

4月から全国の中学生が使う文科省食育教材が完成!「スポーツ栄養」も盛り込まれる

その一方、教材自体は難解な解説に終始するのではなく、1日に何をどのくらい食べればよいのか、朝食が大切だと言われるのはなぜか、サプリメントはどのような時に必要なのかといった、基本的でありながら、曖昧な理解にとどまっていることの多い事柄について、わかりやすく解説されている。

「身体を守る・強くする」では、スポーツ栄養の項目も立てられている。その冒頭には「筋肉を増やすためには、たんぱく質をたくさん摂取しさえすればよい」「体重は、たくさん食べれば食べるほど必ず増える」という設問がある。○か×かで回答するだけでなく、その理由も問われている。当然、その回答も詳しく解説されており、さらには、部活動をしている生徒向けに試合当日の食事のとり方の具体的なアドバイスまであるという、本格的な内容だ。

また、熱中症予防と水分補給、尿の色から脱水のリスクを推し量る方法、自分でスポーツドリンクを用意したい時の作り方などの役立つ情報も数多い。

4月から全国の中学生が使う文科省食育教材が完成!「スポーツ栄養」も盛り込まれる

このほかにも、食品の衛生面やフードロスなど、「食」を巡る社会問題が取り上げられている。中学生のころの食生活が、人生を通じた食生活の基盤となることが少なくない。本教材はその基盤形成に役立つだけでなく、成人後に国際社会の一員として求められる視点を育むことも期待できそうだ。

関連情報

中学生用食育教材(文部科学省)

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