【無料オンラインセミナー】味の素株式会社とDSM、東京栄養サミット2021の公式サイドイベントを共同開催
味の素株式会社(社長:西井 孝明 本社:東京都中央区 以下味の素株式会社)とRoyal DSM (共同CEO:ジェラルディン・マチェット及びディミトリ・ドゥ・フリーズ 本社:オランダ 以下DSM)は、東京栄養サミット2021※(Tokyo Nutrition for Growth Summit 2021 以下N4G)の公式サイドイベントとして、2021年11月30日にオンラインフォーラム「学校給食と子ども達の未来~官民連携で実現する、サステナブルで健康的な食習慣づくり」を共同開催します。
N4Gの大きなテーマでもある栄養不良。なかでも、子ども達の低栄養は深刻で、世界中で何百万人もの学童が飢餓に苦しんでおり、その多くはタンパク質、エネルギーとビタミン・ミネラルなどの微量栄養素が大幅に不足している状況です。また、途上国に限らず、先進国や新興国の一部でも経済格差の拡大により子ども達が十分な栄養を摂取できない状況もみられており、私達は次世代の健全な成長にむけて、ユニバーサル・ヘルス・カレッジ(UHC)の観点から広く見守っていく必要があります。成長期の栄養障害は、身体、精神の健康や認知発達などにも影響するため、子ども達自身のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)、そしてやがては社会や経済の発展を妨げる要因の一つにもなります。さらに、新型コロナウイルス感染症による経済の減速やロックダウンによる学校給食の停止などでますます深刻になっています。
子ども達の栄養改善は、食料の生産と供給を持続可能なものとし、食料システムのあらゆる段階で生活者の購買や食事といった行動変容を促す必要があるため、官民の幅広い連携で取り組む必要があります。そのためには、製品やサービスを通じて生活者と直接的にも間接的にも接する民間セクターの努力だけでなく、公共セクターとの連携も不可欠で、その代表例が、学校給食制度の推進です。
本イベントでは、人の生涯の健康の基盤となる子ども時代の栄養改善のために学校給食が有効であること、また学校給食を活用した栄養教育により、人々の「食習慣改善に向けた行動変容」を促すことができることを、事例やエビデンスに基づいて議論します。
子ども達の栄養改善は、持続可能な開発目標(SDGs) 2「飢餓をゼロに」、3「すべての人に健康と福祉を」だけでなく、1「貧困をなくそう」、4「質の高い教育をみんなに」、5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」など、SDGsの多くに直接、間接に貢献します。先進国や開発途上国それぞれが様々な健康課題に向き合い、世界中で人々の栄養と健康を支え続けてきた味の素株式会社とDSMの共同開催となる本イベントでは、日本で初開催となるN4Gを機に、より多くの企業にもこうした取り組みへの参加を呼びかけ、日本から世界に発信したいと考えています。
開催概要
- 日時
- 11月30日(18:00 – 19:30 日本標準時 / 10:00 – 11:30 中央ヨーロッパ時間)
- 共催
- 味の素株式会社、DSM
- 後援
- SDG2 Advocacy Hub
- 登壇協力
- WFP国連世界食糧計画
- 実施形態
- オンライン配信 ※日英同時通訳
- 視聴方法
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Zoomを利用したオンラインセミナーです。下記ボタンのリンクより必要事項をご入力の上ご視聴ください。
登壇者と主な講演概要
- 18:00 – 18:05 開会あいさつ
▶ 政井 マヤ:市民代表 - 18:05 – 18:30 基調講演
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行がSDG2「飢餓をゼロに」達成に向けた進展を後退させており、世界の人々、特に幼く脆弱な人々の健康と福祉が危機に瀕しています。味の素株式会社とDSMのリーダーによるこの基調講演では、持続可能で健康な食環境を実現するために、民間セクターの役割がどのように進化してきたか、それぞれの経験を共有し、新しい形の官民パートナーシップが脆弱な立場にある人々の健康に守るためにいかに強力なツールとなりうるかを考え、N4Gを契機として発表した両社の栄養改善に向けたコミットメントを紹介します。
▶ ディミトリ・ドゥ・フリーズ:DSM共同CEO
DSMのパーパスとコミットメント
▶ 西井 孝明:味の素株式会社代表執行役社長
味の素株式会社のコーポレートビジョンとコミットメント - 18:30 – 19:20 パネルディスカッション
世界的な新型コロナウイルス感染症の流行による経済の減速、紛争、気候変動により、2020年には十分な栄養を摂取できない人々の数が3億2,000万人増加し、子どもたちは大きな影響を受けました。また、ロックダウンの結果として学校閉鎖が起こり、学校給食の突然の中止によって、多くの子どもたちがさらなる栄養失調の脅威にさらされています。推定によると、2,400万人の子どもたちが学校を中退するリスクがあり、これまでに達成された教育と就学の進歩が後戻りしています。
SDG2「飢餓をゼロに」達成を目指す国際機関を束ねる「SDG2アドボカシーハブ」のディレクター ポール・ニューナムを進行役に迎え、本パネルディスカッションでは、子どもの栄養改善のための学校給食の重要性に加えて、子どもたちの生涯にわたる健康を確保するために必要な栄養教育の重要性について話し合います。さらに、子どもたちに健康と栄養を提供するために何が必要か、この目標を達成する上で民間セクターはどのような役割を担うことができるのか、我々が目指すべきゴールと実現に向けた道筋をまとめます。
パネリスト
- ▶ モデレーター/ポール・ニューナム:SDG2アドボカシーハブ ディレクター
- ▶ カルメン・バルバノ:WFP学校給食部門ディレクター
- ▶ 自見 はなこ:参議院議員
- ▶ ディミトリ・ドゥ・フリーズ:DSM共同CEO
- ▶ 西井 孝明:味の素株式会社代表執行役社長
- ▶ 政井 マヤ:市民代表
- 19:20~ 閉会のあいさつ:東京N4Gサミットへの期待
▶ 味の素株式会社、DSM
開催の背景
食と健康の課題解決企業を目指し、日本各地の小中学校で「うま味授業」の開催やベトナムの学校給食の栄養改善に取り組んでいる味の素株式会社と、食料システムコミットメントを公表し、脆弱な環境にある8億人の人々の低栄養の改善に向け、栄養改善推進プラットフォーム(NJPPP)のカンボジアでのプロジェクトにも参加しているDSM。両社の経験をより多くの人々に伝え、開発途上国での学校給食プログラムをさらに促進するために、本フォーラムの開催を決定しました。
子どもの栄養改善における学校給食の重要性、人々の食生活の「行動の変化」をもたらすための学校給食プログラムを通じた栄養教育の重要性などをお伝えするとともに、民間セクターの役割、および食料システムにおける国際機関、地方政府とのパートナーシップの重要性についても議論し、マルチセクターのコラボレーションへの潜在的な可能性を持つ場として、国連食料システムサミットの結果として新しく作成された「School Meals Coalition」への期待についても議論します。