4~11歳のスポーツ離れが進行 子どものスポーツ活動は「友だち」から「習いごと仲間」へシフト 笹川スポーツ財団
笹川スポーツ財団は先ごろ、「子ども・青少年のスポーツライフ・データ 2025」を刊行した。また同財団のサイトに、そのエッセンスの紹介が掲載された。4~11歳の運動・スポーツ実施頻度は減少傾向にあること、実施する相手は過去10年で「友だち」が減り「習いごとの仲間」が大きく増加していることなどが示されている。

幼児から青少年の運動・スポーツの実態を2年ごとに調査
笹川スポーツ財団は、わが国の幼児から青少年までのスポーツの「実施頻度」や「実施時間」、「運動強度」などの調査を2年ごとに実施してきている。その最新の調査結果(調査期間:2025年6~7月)が発行された。同調査は、4~11歳(標本数2,400人)と12~21歳(同3,000人)の幼児から大学生・勤労者年代を対象としている。今回の報告は、「周辺環境が子ども・青少年のスポーツライフに与える影響」をテーマとして実施された調査の結果であり、子ども・青少年の運動・スポーツ実施頻度は減少傾向であることなどがわかった。
報告のポイント
4~11歳
- 「非実施群」4.0%、「低頻度群」24.2%と、2021年調査からそれぞれ0.9ポイント、7.1ポイント増加した。
- 実施相手は、「友だちと」が75.4%と最も高い。次いで「習いごとやスポーツクラブの仲間と」58.1%となり、2012年調査から12.3ポイント増加している。
- 実施頻度には、「習いごと」「放課後の過ごし方」「保護者の期待」が相対的に大きく影響していた。
12~21歳
- 「レベル0」22.5%と、2021年調査から2.8ポイント増加。
- 運動部活動の週あたりの活動日数は、中学校期「週5日」51.1%、高校期「週6日」39.7%が最も高い。中学生は2017年以降短縮傾向にあり、高校生は2023年調査から「週6日」「週7日」の割合が増加した。
4~11歳対象調査の主な結果
運動・スポーツ実施頻度群
4~11歳の運動・スポーツ実施頻度群(表1)別の割合は、2025年の全体では「高頻度群」が37.0%と最も高く、次いで「中頻度群」34.8%、「低頻度群」24.2%、「非実施群」4.0%であった(図1)。2021年からの推移をみると、「高頻度群」は45.4%から8.4ポイント減少し、「低頻度群」は17.1%から7.1ポイント増加し、「非実施群」は0.9ポイント増加した。
運動・スポーツを実施する相手
4~11歳の運動・スポーツ実施頻度は全体的に減少傾向である。
性別にみると、「高頻度群」「中頻度群」の割合は男子が女子を上回り、「低頻度群」「非実施群」の割合は女子が男子よりも高い。
4~11歳の運動・スポーツ・運動あそびを行う相手の年次推移をみると、すべての調査年を通じて、「友だちと」が最も高く80%前後で推移しているが、2015年の85.6%をピークとして減少する傾向がみられ、2025年は75.4%であった(図2)。「習いごとやスポーツクラブの仲間と」は、この10年余りを通じて増加傾向にあり、2025年では58.1%と最も高くなった。2012年から12.3ポイント増加している。
小学生の運動・スポーツ実施頻度に影響を及ぼす要因
運動・スポーツ実施頻度群と地域、学校、家庭の各領域における変数の分析結果をみると、地域領域(地域スポーツクラブに加入している、スポーツ系の習いごとをしている)、学校領域(体育を好きである、授業間・昼休みや放課後にからだを動かす)、家庭領域(保護者が子どもの運動・スポーツに多くを期待する)はいずれも子どもの運動・スポーツ実施頻度の多寡に影響を及ぼしていた。
影響が相対的に大きいのは「スポーツ系の習いごと」「放課後の過ごし方」「子どもの運動・スポーツへの保護者の期待」という三つの変数であった。
スポーツクラブ・運動部への加入率
学校の運動部やサークル、民間のスポーツクラブ(スイミングクラブや体操クラブなど)、地域のスポーツクラブ(スポーツ少年団や地域のスポーツ教室など)への加入状況をみると、2025年は58.7%であり、2015年以降50%台後半で推移している。
12~21歳対象調査の主な結果
運動・スポーツ実施レベル
12~21歳の運動・スポーツ実施レベルは、全体をみると、2025年では「レベル0」22.5%、「レベル1」15.2%、「レベル2」26.0%、「レベル3」17.6%、「レベル4」18.7%であった(表2、図3)。
2021年以降の推移をみると、レベル0からレベル2までの割合は増加傾向を示し、レベル3、レベル4は減少傾向であった。性別にみると、男子では「レベル2」が27.1%で最も高く、次いで「レベル4」22.5%、「レベル3」20.4%、「レベル0」16.9%、「レベル1」13.1%であった。年次推移をみると、レベル3以上は減少し、レベル2以下は増加している。
運動部活動の週あたりの活動日数
中学校期における運動部活動の週あたりの活動日数の年次推移は、「週5日」は2017年の22.8%から増加を続け、2025年には半数を超えた。一方、「週6日」は2017年の48.1%から2025年にかけて32.9ポイント減り、15.2%であった。中学生の活動日数は2017年以降短縮傾向にある。
高校期の活動日数は、「週6日」は2017年以降減少を続けてきたものの、2025年は2023年の33.5%から6.2ポイント上昇した。また、「週7日」も2017年から一度は減少傾向を示したが、2021年以降は増加している。高校生の活動日数は2023年から2025年にかけて「週6日」「週7日」の割合が増加したため、全体として増えたといえる。
関連情報
子ども・青少年のスポーツライフ・データ 2025 4~11歳の運動・スポーツ実施頻度は減少傾向(笹川スポーツ財団)







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