50代の健康度は19年後にどう変化するのか? 厚労省「中高年者縦断調査」で見えた健康と生活の変化
厚生労働省は先ごろ、「第20回中高年者縦断調査」の概況を発表した。疫学調査の多くは横断調査として実施されている中、本調査は同じ集団を長年追跡するという縦断調査として続けられている点が特徴。2005年の第1回調査では、健康状態が「よい」と思っている人が85.0%を占めていたが、19年後にあたる今回の調査では、その割合が74.4%に減少したことなどが報告されている。

2005年に50~59歳だった人の19年後の生活状況や健康度が明らかに
中高年者縦断調査は、団塊の世代を含む全国の中高年者世代の男女を追跡して、その健康・就業・社会活動について、意識面・事実面の変化の過程を継続的に調査し、行動の変化や事象間の関連性等を把握することで、高齢者対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的とするもの。2005(平成17)年度からスタートし、同年10月末時点で50~59歳であった全国の男女を対象としている。今回の第20回調査における対象者の年齢は、69~78歳となっていた。
調査内容は、家族の状況、健康の状況、就業の状況、社会活動等の状況などであり、この記事では健康の状況の調査結果を中心に紹介する。
健康の状況
健康状態の変化
第1回調査から19年間の健康状態の変化をみると、「よい」と思っている人は、第1回の85.0%から第20回は74.4%へと減少している(図1)。また、第1回の健康状態別に第20回の健康状態をみると、「よい」から「わるい」に変化した割合は19.2%となっている(表1)。
図1 第1回調査からの健康状態の変化

表1 第1回の健康状態別にみた第20回の健康状態

健康維持のために心がけていることと健康状態
第1回調査から継続して健康維持のために心がけている内容を第20回の健康状態別にみると、健康状態が「よい」と思っている人では、男性は「適度な運動をする」が10.1%と最も高く、次いで「食事の量に注意する」「食後の歯磨きをする」の順となっている。また、女性は「バランスを考え多様な食品をとる」が15.1%と最も高く、次いで「食後の歯磨きをする」「食事の量に注意する」の順となっている(図2)。
図2 第20回の健康状態別にみた第1回から継続して健康維持のために心がけている内容(複数回答)

家族の状況、就業の状況
世帯構成の変化
この19年間で、「夫婦のみの世帯」の割合は増加し、「三世代世帯」、「親なし子ありの世帯」の割合は減少した(図3)。
図3 第1回調査からの世帯構成の変化

就業状態の変化
この19年間で、「正規の職員・従業員」の割合は減少し、「パート・アルバイト」の割合は減少傾向にある(図4)。
図4 第1回調査からの就業状況の変化

このほかに、19年前の第1回調査(50~59歳時点)で、60歳以降にも就業していたいと希望していた人の中で、現在の第20回調査(69~78歳となった時点)で実際に就業している人において、仕事をしている理由として「健康を維持するため」が最も高いことなどが示されている。
関連情報
第20回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況(厚生労働省)







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