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高血圧・心血管疾患予防へ WHOが減塩技術パッケージ「SHAKE」第2版を公開

世界保健機関(WHO)は、さきごろ、世界的な健康上の大きな脅威である高塩分摂取量の削減に向けた各国の取り組みを加速させることを支援するため、ナトリウム摂取量削減のための技術パッケージである「塩分摂取習慣を改めよう(SHAKE the salt habit)」の第2版を発表した。

高血圧・心血管疾患予防へ WHOが減塩技術パッケージ「SHAKE」第2版を公開

世界中の大半の人のナトリウム摂取量が多く、過剰摂取につながる環境で生活している。「SHAKE」は、各国の政府が国民を保護し命を救うための、実績のある政策を統合した包括的なパッケージを提供する。

なぜ、今、SHAKEが必要なのか:個人では制御できないリスクに対処するために

世界的に見ると、平均的なナトリウム摂取量は、WHOが推奨する1日2,000mg(食塩換算で5g)の2倍以上と推定されており、2023年には170万人の死亡に影響を及ぼしている。ナトリウムの過剰摂取は、世界的に高血圧や心血管疾患の主要な食事性リスク因子と言える。公衆衛生上の指針として塩分摂取量の削減が頻繁に強調されているが、加工食品や個別包装された出来合いの食品、そして外食料理などに高濃度のナトリウムが含まれているため、食環境は依然として解決すべき課題であり続けている。

WHOは、2030年までにナトリウム摂取量を30%削減するという目標を掲げている。しかし、その達成はなお、軌道に乗っているとは言い難い。現在、ナトリウム摂取量削減を義務付ける政策を実施している国に住んでいるのは、世界人口のわずか28%に過ぎない。こうしたなかで発表された改訂版SHAKE技術パッケージは、公衆衛生を守るための、より強力で効果的な政府の行動という喫緊のニーズに応えるものだ。

WHO栄養・食品安全局長のLuz Maria De Regil氏は、「過剰な塩分摂取は、世界中で予防可能な死亡原因の上位に依然として位置づけられており、ナトリウム摂取量を削減するための義務的な政策を実施することは、各国が心血管疾患から人々を守るために講じることができる最も費用対効果の高い対策の一つ」であると述べ、「WHOは改訂版の『SHAKE the salt habit』を通じて、各国が政府主導で断固とした行動を取り、毎年何百万人もの命を救えるよう、実践的でエビデンスに基づいたツールを提供していく」としている。

SHAKEの新機能:より強力で実践的な方向性

SHAKE the salt habit改訂版は、人々のナトリウム摂取量を削減するための明確で段階的なガイドを提供し、最新の科学的根拠に基づいた指針、実践的なツール、そして広範な協力プロセスを通じて収集された各国の事例をまとめたものだ。

このパッケージでは、政府主導の義務的なアプローチと、国家的な協調行動を支援する構造化されたプログラムモデルが重視されている。このパッケージの名称は、監視(Surveillance)、産業の活用(Harness industry)、表示とマーケティングに関する基準の採用(Adopt standards for labelling and marketing)、知識(Knowledge)、環境(Environment)という頭文字で作られており、一貫性のある枠組みの中で介入策を示している。

重要な点として、改訂版SHAKEパッケージには、食品業界との利益相反の管理に関するガイダンスが含まれ、業界が公衆衛生政策を策定すべきではないと明確に述べている。また、添加ナトリウムを多く含む健康に有害な製品を規制し、削減する方法についても言及している。さらに、データ収集、執行、および業界が一般的に主張する論点への対処法に関する詳細な付録も提供している。

WHO西太平洋地域事務局の健康増進・政策ユニットのコーディネーターであるXi Yin氏は「SHAKEの改訂版は、各国がすぐに適用できる実践的な対策メニューを提供しており、明確な段階的ガイダンスと、地域全体で慢性的に高い食塩摂取量を削減するための強制的なアプローチを推進する大きな機会となり得る。西太平洋地域の複数の国が、国固有のデータと経験に基づいて、食塩削減の取り組みにSHAKEを活用しており、今後さらに多くの国がこれに続くことを期待している」と語っている。

SHAKEから各国が得られるもの:実績のある対策の実践的なパッケージ

SHAKEは、非感染性疾患(noncommunicable diseases;NCD)の予防と管理に関する最新のWHOガイドラインと「費用対効果の高い」介入策を体系的なアプローチに統合したもの。具体的には以下の内容が含まれる。

  • 包装済み食品のナトリウム含有量の上限または目標を設定する食品の普及。
  • ナトリウム含有量を含めて義務的な表示を提供するパッケージ前面表示(front-of-pack labelling;FOPL)。
  • 公共の場での高ナトリウム食品を制限する食品調達およびサービスポリシー。
  • 子どもたちを守るための食品マーケティング制限ポリシー。
  • 不健康な食品への課税。
  • 行動変容コミュニケーションおよびマスメディアキャンペーン。
  • 通常の食卓塩から代替塩(lower-sodium salt substitutes;LSSS)への切り替え。

WHOは、政策立案者に対し国家レベルでのナトリウム摂取量削減目標を設定し、食環境を変革する政策や介入を含む包括的なプログラムを策定することで、食塩摂取量の削減が実現可能となるよう、大胆な行動に取り組むことを強く求めている。

詳細・ダウンロードはこちら

SHAKE the salt habit, 2nd ed.(WHO)

関連情報

WHO launches revamped SHAKE package to help reduce salt intake(WHO)

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