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活動的なシニアのほうが30代よりも運動習慣が良好 DM三井製糖「シニアの運動習慣」調査結果

天然の糖質「パラチノース®」を展開するDM三井製糖株式会社は、10月14日の「スポーツの日」にあわせて、60~80代のシニア世代と30代の「運動習慣」に関するアンケート調査の結果を発表した。アクティブなシニアの方が働き盛りの30代よりも体を動かす習慣や意識、満足度が高いという。

活動的なシニアのほうが30代よりも運動習慣が良好 DM三井製糖「シニアの運動習慣」調査結果

この調査は、全国600人の男女を対象としてインターネットにより、2024年9月27日に実施された。600人の内訳は、30代、60代、および70~80代が各200人で、それぞれ男女100人ずつ。60代と70~80代については、いずれも日常生活を支障なく送ることのできる人(以下、アクティブシニア)とした。

主な結果

アクティブシニアの半数が「1日に40分~1.5時間未満」、健康を意識しながら体を動かしていて、よりアクティブな運動を「1週間に2日以上」しており、1カ月間にかける金額は「平均2,812円」だった(図1)。

図1 運動の頻度

運動の頻度

(出典:DM三井製糖)

詳しくみると、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」で推奨されている、「歩行または同等以上の身体活動を成人は1日60分、高齢者は1日40分」の基準をクリアしているのは、働き盛り世代は34.0%であるのに対し、アクティブシニアは過半数の52.3%だった、

また、日常生活で体を動かす習慣については、シニア女性は家事(掃除/洗濯など)や買い物(62.5%)で工夫しながら日々、体を動かしているのに対して、働き盛りの30代女性は「体を動かす習慣がない」が34.0%であり、「通勤」(28.0%)を運動としている人が少なくなかった。

運動習慣に対する満足度は、アクティブシニアは7割超(70.6%)が「満足」と回答したのに対して、働き盛り世代での「満足」は45.0%と半数に満たず、とくに30代女性の64.0%が自分の運動習慣に「不満」と回答した。

健康で活力がみなぎっていると思うシニア世代の著名人として、アクティブシニアからは、加山雄三(87歳)、イチロー(50歳)、三浦知良(57歳)が挙げられ、働き盛り30代からはイチロー(50歳)、松岡修造(56歳)、加山雄三(87歳)が挙げられた。

各質問の回答

Q1. 厚生労働省による「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、歩行または同等以上の身体活動を高齢者は1日40分、成人は1日60分と推奨しています。あなたはこの基準を満たしていますか(単回答)

60~80代のシニア世代では過半数を超える52.3%が「厚生労働省が推奨する身体活動量1日40分を満たしている」と回答。30代は基準である「1日60分を満たしている」は34.0%にとどまった(図2)。

図2

厚生労働省による「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、歩行または同等以上の身体活動を高齢者は1日40分、成人は1日60分と推奨しています。あなたはこの基準を満たしていますか

(出典:DM三井製糖)

年齢層・性別に見ると、30代よりも60代、60代よりも70代以上の方が基準をクリアしていた。また、70~80代のシニア女性が58.0%と一番高い数値となり、反対に、働き盛りの30代女性はわずか24.0%しかおらず、3人に2人(76.0%)は推奨身体活動量(1日60分)を満たせていない(図3)。

図3

厚生労働省による「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、歩行または同等以上の身体活動を高齢者は1日40分、成人は1日60分と推奨しています。あなたはこの基準を満たしていますか

(出典:DM三井製糖)

Q2. 日常生活において、健康を意識して体を動かしていることをすべて教えてください(複数回答)

日々の生活で体を動かしていることを挙げてもらったところ、男性は全世代において「ウォーキング」がトップ(シニア男性54.5%、30代男性42.0%)で、シニア世代は「自宅での体操や筋トレ」を3人に1人(男性33.5%、女性39.0%)がしており、意識的に運動をしている様子がうかがえた。とくにシニア女性は、「家事(掃除/洗濯など)」と「日々の買い物」(62.5%)が同順で1位となり、生活シーンの中で工夫して身体を動かしていると考えられた。一方、働き盛りの30代女性のトップは「体を動かす習慣がない」(34.0%)で、2位も「通勤」(28.0%)と、運動習慣が一番低いという結果だった(表1)。

表1

日常生活において、健康を意識して体を動かしていることをすべて教えてください

(出典:DM三井製糖)

Q3. 1日のうち、運動やスポーツ、健康を意識して体を動かしている時間を教えてください(単回答)

1日に費やす運動や活動の時間を聞いたところ、「40分~1時間未満」がシニア世代(男性31.0%、女性26.5%)および30代男性(29.0%)ともにトップとなった。とくにシニア世代は「40分~1.5時間未満」にまで回答を広げると、約半数(男性52.0%、女性49.0%)という結果に。一方、Q2と同様に、30代女性のトップは「体を動かす習慣がない」(37.0%)だった。また、30代全体では「1時間以上」身体を動かす人は25.5%と4人に1人という低い値だった。

なお、Q1の「1日60分の歩行または同等以上の身体活動」を満たすと回答した34.0%から、「歩行」以外のより積極的な運動・身体活動となると、10ポイント近く低下した(図4)。

図4

1日のうち、運動やスポーツ、健康を意識して体を動かしている時間を教えてください

(出典:DM三井製糖)

Q4. 運動やスポーツ、体を動かす習い事など、アクティブな活動に関して、どのくらいの頻度で行っていますか(単回答)

よりアクティブな活動に関し、シニア世代の3割強(男性30.0%、女性31.0%)が「ほぼ毎日」運動すると回答し、「1週間に2日以上」運動するシニアは男性70.5%、女性68.0%にも上った。働き盛りの30代男性も「1週間に2日以上」運動する方は過半数の57.0%だが、30代女性は24.0%と、やはり低値だった(図5)。

図5

運動やスポーツ、体を動かす習い事など、アクティブな活動に関して、どのくらいの頻度で行っていますか

(出典:DM三井製糖)

Q5. 運動やスポーツ、体を動かす習い事など、アクティブな活動に関して、1カ月間にかかる金額を教えてください

1カ月間にかかる金額の平均額は、アクティブシニアが2,812円、働き盛りの30代が2,279円と、533円の差がみられた。ただし、全世代ともに特段の費用をかけない人が6割を占めていた(図6)。

そこで、1円でも費用をかける人のみを抽出して平均金額を割り出すと、アクティブシニア(n=163)が6,900円、働き盛り30代(n=79)が5,769円と、シニア世代の方が1,131円高かった。

図6

運動やスポーツ、体を動かす習い事など、アクティブな活動に関して、1カ月間にかかる金額を教えてください

(出典:DM三井製糖)

Q6. 現在、運動や健康を意識して体を動かす時間や頻度、かける金額に対して、どのように感じていますか(単回答)

運動や活動量に関する満足度は、アクティブシニアは7割を超える70.6%が「満足」していると回答。一方、働き盛り世代で「満足」している人は45.0%と半数に満たなかった(図7)。

図7

現在、運動や健康を意識して体を動かす時間や頻度、かける金額に対して、どのように感じていますか

(出典:DM三井製糖)

年齢層・性別にみると、やはり、働き盛りの30代女性では「不満」32.0%、「どちらかというと不満」32.0%と、あわせて64.0%に上った(図8)。

図8

現在、運動や健康を意識して体を動かす時間や頻度、かける金額に対して、どのように感じていますか

(出典:DM三井製糖)

Q7. 〈シニアへの質問〉あなたが30代だった頃と比べて、運動や日々の活動量に変化はありましたか。<30代への質問>あなたがシニアになったら、今と比べて運動や活動量はどのように変化すると思いますか(いずれも単回答)

運動や健康を意識した活動にいそしみ、満足度の高い60~80代のアクティブシニアだが、自身が働き盛りだった30代の頃と比較してもらうと、意外にも6割(59.5%)が「30代の方が運動量が多かった」と回答した(図9)。

図9

シニアへの質問〉あなたが30代だった頃と比べて、運動や日々の活動量に変化はありましたか。<30代への質問>あなたがシニアになったら、今と比べて運動や活動量はどのように変化すると思いますか

(出典:DM三井製糖)

一方、現在の働き盛り世代に、将来の意向や考えを聞いてみると、「ウォーキング」(Q2トップ回答)など健康意識の高い30代男性58.0%が、「シニアになっても今と変わらない」と回答。反対に、今の運動量に64.0%が不満を抱いている30代女性は「シニアになったら運動量を増やしたい」と35.0%がポジティブな考えをもっていた(図10)。

図10

<シニアへの質問>あなたが30代だった頃と比べて、運動や日々の活動量に変化はありましたか。<30代への質問>あなたがシニアになったら、今と比べて運動や活動量はどのように変化すると思いますか

(出典:DM三井製糖)

Q8. 健康で活力がみなぎっていると思うシニア世代の著名人を教えてください(自由回答)

「スポーツの日」(スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う日)にちなみ、健康で活力がみなぎっていると思うシニア世代の著名人を自由に挙げてもらったところ、シニア世代のトップ3は加山雄三、イチロー、三浦知良、働き盛り世代はイチロー、松岡修造、加山雄三に。スポーツ選手たちに加え、現役ミュージシャンとして活躍中の若大将がイチロー氏と同様、どちらの世代にもランクインした(表2)。

表2

健康で活力がみなぎっていると思うシニア世代の著名人を教えてください

(出典:DM三井製糖)

プレスリリース

60~80代のアクティブシニア VS 働き盛り30代を比較!「シニアの運動習慣」アンケート調査結果を発表(DM三井製糖)

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志保子塾2025前期「ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー」

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