お酒のアルコール量と分解に必要な時間がすぐわかる「アルコールウォッチ」 厚労省がリリース
厚生労働省は9月20日、アルコール飲料に含まれている純アルコール量とアルコール分解時間を簡単に把握できるツール「アルコールウォッチ」をリリースした。さまざまな種類と量のお酒がイラストで示されていて、その中から自分が飲んだ(飲む)お酒をドラッグ&ドロップで選択して「計算する」ボタンを押すと、純アルコール量とそれが分解されるのに要する時間が表示されるというもの。
アルコール計測ツール「アルコールウォッチ」
表示されているイラストは、ビール、サワー、ハイボール、焼酎、焼酎水割り、日本酒、ウイスキー(ロック、シングル)などで、異なる種類のお酒を組み合わせて選択して計算することもできる。さらに、イラストにないお酒については、アルコール度数と飲料を入力することで計算可能。
計算結果は、純アルコール量(g)のほかに、単位(1単位は純アルコール量換算で20g)、および、ドリンク(1ドリンクは純アルコール量換算で10g)でも表示され、それとともに分解に要する時間が「この間の運転はやめましょう」というメッセージとともに示される。
例えば、缶ビール350mLを選択して計算すると、「あなたが飲んだ純アルコール量は14グラム、1.4ドリンク/0.7単位」、「分解時間の目安は飲み終えてから3時間30分。この間の運転はやめましょう」といった具合。ちなみに、羽目を外して、ビールとハイボールの中ジョッキ(400mL)を各2杯に、ワインをグラスに1杯(120mL)、ウイスキーのシングルを1杯(30mL)飲んだとすると、純アルコール量は97.9gとほぼ100g、10ドリンク/5単位に達し、分解に要する時間は24時間29分と、飲み終わってから丸1日たっても完全には抜けないことがわかる。
アルコールウォッチの測定結果
なお、分解に要する時間は、10gの純アルコールが体から排出されるのにかかる時間を約2.5時間として計算しているとのこと。ただし、分解完了時間には個人差があるので、あくまで目安として考えてほしいとの注意書きが添えられている。
同省はこのツールを、「依存症の理解を深めるための普及啓発事業にて、純アルコール量とアルコール分解時間を把握するためリリースした」としている。また、「飲酒にあたっては、純アルコール量に着目しながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切」と呼び掛けている。
関連情報
純アルコール量とアルコール分解時間を把握するツール「アルコールウォッチ」をリリース(厚生労働省)アルコールウォッチ(厚生労働省)