【あじこらぼ】職場における循環器疾患リスクの低減と減塩推進の実践 セミナーレポート「Workforce Nutrition:産業医学と生理学の接点を探る」を公開
食と栄養の情報サイト「あじこらぼ」(味の素株式会社)でセミナーレポートが公開され、第101回日本生理学会大会での講演の模様が紹介されました。
今回の講演テーマは「Workforce Nutrition:産業医学と生理学の接点を探る」。
労働者が疾病に罹患すると、患者さん本人はもちろんのこと、ご家族や所属企業への影響も少なくありません。とくに心血管イベントが発生した場合、その後の生活や就労に大きな障害が生ずることもあることから、イベント発生前段階での危険因子の管理が重要であり、中でも患者数が多い高血圧の予防と治療が重要です。本セミナーでは、職域における血圧管理とそのための減塩の推進について、土橋卓也先生(社会医療法人 製鉄記念八幡病院 理事長)と宮﨑洋介先生(株式会社 安川電機 統括産業医)にご講演いただきました。
土橋先生は、実際の職域での減塩指導の実例や、効果的な減塩指導の方法についての解説も行われました。高血圧治療の基本である減塩の重要性を再確認し、実効性のある栄養指導を行うための方法論が具体的に示されています。食塩摂取量の可視化とそのためのチェックシートなどについても、詳細に取り上げられています。
宮﨑先生は、安川電機での健康経営の実践例を通じ、従業員の健康を守るための具体的なアプローチを共有しています。とくに社員食堂での減塩メニューの導入や、全従業員を対象としたEラーニングによる健康教育など、実際の取り組みが詳述されています。これらの施策は、職場での健康管理を強化し、従業員の健康を守るための重要な一歩となっています。
「あじこらぼ」では、このセミナーの模様をWebページとPDFで公開。すべての資料は誰でも無料・無登録で活用することができます。栄養指導や啓発にご活用ください!
Workforce Nutrition:産業医学と生理学の接点を探る(第101回 日本生理学会大会)
1.生理学的視点で考える食塩摂取量の評価法と職域での減塩指導への応用
土橋 卓也 先生(社会医療法人製鉄記念八幡病院 理事長)
2.職域における循環器疾患発症低減に向けた取り組みと減塩推進
宮﨑 洋介 先生(株式会社 安川電機 統括産業医)
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