スポーツ栄養WEB 栄養で元気になる!

SNDJ志保子塾2023 ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー
一般社団法人日本スポーツ栄養協会 SNDJ公式情報サイト
ニュース・トピックス

趣味でスポーツをしている人のサプリメント利用状況、利用率、利用目的などを調査 ハンガリーの研究

レクリエーションレベルのスポーツを行っているアスリートを対象に、サプリメントの利用状況を調査した結果がハンガリーから報告された。年齢や利用しているサプリの種類によって、利用の目的がどのように異なるのかという視点での解析も加えられている。

身体活動で医療コストが3~4割減る オーストラリア中年女性での検討

電話インタビューによる調査

この研究では、電話によるインタビューという調査方法が採用された。サプリメントの摂取状況といったテーマの調査は一般的に自記式アンケートが用いられることが多いが、論文に述べられているところによると、自記式アンケートでは回答者が質問を十分理解せずに誤った回答をしたり、曖昧な回答をしたりするケースがあるという。電話インタビューであれば回答者の理解度を逐次確認可能なため、自記式アンケートのそのような欠点を回避できるとしている。

電話インタビューは2021年の第1四半期に、無作為化されたサンプルを対象に実施された。回答の適格条件として、月に3回以上スポーツを行っていることが設定されていた。年齢は18~54歳とした。

回答者の特徴

有効回答数は236件だった。性別の分布は男性45.0%、女性55.0%で、年齢は18~24歳と25~34歳がともに30.0%ずつであり、35~44歳が29.0%、45~54歳が11.0%だった。

スポーツの実施頻度は、「週に数回」が60.4%で最多であり、次いで「1日1回」が17.9%だった。行っているトレーニングの種類は、ランニング(42.5%)、ウエイトトレーニング(37.1%)、フィットネス(34.9%)、サイクリング(28.0%)、エアロビクス(14.5%)、ヨガ(14.5%)などであり、チームスポーツは全体的に少ないが、サッカー(7.0%)、バスケットボール(4.3%)、バレーボール(3.2%)、ハンドボール(1.6%)などが行われていた。

レクリエーションアスリートの83%がサプリを利用。目的は「健康の維持」が93%

236人のうち、サプリメントを習慣的に摂取している人は191人(83.0%)だった。11.0%は、現在は摂取していないが今後は摂取する予定であり、現在摂取しておらず今後も摂取するつもりはないとの回答は6.0%だった。これ以降の解析は、現在摂取している191人を対象に行われている。

この191人の性別の分布は男性43.5%、女性56.5%、年齢層は18~24歳が33.0%、25~34歳が25.0%、35~44歳が31.0%、45~54歳が11.0%であり、運動の頻度は「週に数回」がほぼ3分の2(66.5%)であり「毎日」が13.1%だった。

サプリメントの種類としては、ビタミン/ミネラルが多く挙げられ95.0%が摂取していた。次いでプロテイン/アミノ酸が59.5%、必須脂肪酸が40.0%であり、その他に、ボディビルディング用に設計したと称されているサプリメントが37.0%だった。これらのうち必須脂肪酸サプリに関しては、高年齢層ほど摂取率が高いという年齢による違いが認められた。

高年齢層では「軟骨組織の保護」も大きな摂取目的

サプリを摂取する目的として、93.3%が「健康の維持」を挙げた。2位以下に挙げられたのは「筋肉量の増加」が47.9%、「軟骨組織の保護」が47.2%、「パフォーマンス向上」が34.4%、「身体的健康の向上」が30.1%だった。

この結果を年齢層別にみると、どの年齢層でもトップは「健康の維持」だったが、2位に挙げられた項目は年齢層によって異なり、18~24歳では「筋肉量の増加」(43.4%)であるのに対して、25~34歳では「軟骨組織の保護」が60.9%と過半数に至った。また35~44歳では「身体的健康の向上」が59.0%と6割近くに上り、45~54歳では「軟骨組織の保護」を挙げた割合が再び増加し68.2%と7割近くに達した。

クラスター分析から、三つのグループに群分けされる

レクリエーションアスリートのサプリ摂取動向をクラスター分析によって特徴を検討した結果、全体を以下の三つに分類できることがわかった。

クラスター1は、パフォーマンスを重視する群で若者者に多く、最多層は18~24歳で38.1%であり、性別の分布は男女がちょうど50.0%ずつだった。全体に占める割合は19.7%で、三つのクラスターの中で最少だった。

クラスター2は健康を意識している筋力トレーニング重視群で年齢層は25~34が最多であり(38.2%)、女性がわずかに多かった(52.6%)。全体に占める割合は35.7%で、三つのクラスターの中で2番目に多くを占めていた。

クラスター3はより健康を重視している女性を中心とする集団であり(64.2%)、年齢層もより高かった(最多層は35~44歳で34.7%)。全体に占める割合は44.6%で、三つのクラスターの中で最多だった。

摂取目的が「健康の維持」重視のアスリートはビタミン/ミネラルを優先

この三つのクラスターでサプリの利用目的を比較すると、クラスター1では「パフォーマンス向上」がトップで81.0%、次いで「健康の維持」が59.5%であり、過半数に上ったのはこの二つだった。

一方、クラスター2では「筋肉量の増加」が100%と全員が選択。次いで「健康の維持」も94.7%と大半が選択し、そのほかにも「軟骨組織の保護」が63.2%、「パフォーマンス向上」が56.6%であり、多くの目的が過半数の回答者によって挙げられた。

クラスター3では「健康の維持」が98.9%とほぼ全員に近く、過半数を超えたのはこれのみだった。

全体的な傾向として、摂取目的が健康の維持に重点をおいているレクリエーションアスリートは、ビタミン/ミネラルをより多く選択していることがわかった。一方、健康の維持以外の目的も兼ねて摂取しているアスリートは、ビタミン/ミネラルの利用のほかに、プロテイン/アミノ酸など他のサプリも選択している傾向が認められた。

文献情報

原題のタイトルは、「Motivational Drivers behind the Consumption of Dietary Supplements by Leisure-Time Athletes」。〔Foods. 2023 Aug 14;12(16):3044〕
原文はこちら(MDPI)

この記事のURLとタイトルをコピーする
志保子塾2023前期「ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー」

関連記事

スポーツ栄養Web編集部
facebook
Twitter
LINE
ニュース・トピックス
SNDJクラブ会員登録
SNDJクラブ会員登録

スポーツ栄養の情報を得たい方、関心のある方はどなたでも無料でご登録いただけます。下記よりご登録ください!

SNDJメンバー登録
SNDJメンバー登録

公認スポーツ栄養士・管理栄養士・栄養士向けのスキルアップセミナーや交流会の開催、専門情報の共有、お仕事相談などを行います。下記よりご登録ください!

元気”いなり”プロジェクト
元気”いなり”プロジェクト
おすすめ記事
スポーツ栄養・栄養サポート関連書籍のデータベース
セミナー・イベント情報
このページのトップへ