スポーツ施設数が16年で23%減少 平成30年度「体育・スポーツ施設現況調査」中間報告
スポーツ庁は「平成30年度 体育・スポーツ施設現況調査」の中間報告を公表した。この調査は、スポーツ推進のため体育・スポーツ施設の整備に関する基礎資料とするためのもので、国内の体育・スポーツ施設数や開放状況等を調査している。主な結果は次のとおり。
施設数は12万1,437カ所。平成14年度から3万6,648カ所、23.2%減少
平成30年度調査での学校体育・スポーツ施設は11万5,315カ所、大学(短期大学を含む)・高等専門学校の体育施設は6,122カ所で、合計12万1,437カ所だった。これは前回調査(平成27年度)から2,213カ所、1.8%の減少。平成14年度からの16年間では、3万6,648カ所、23.2%減少している。
図1 学校体育・スポーツ施設数の推移
なお、本調査の施設数は施設種別ごとにカウントされているため、例えば同一の建物内に体育館と屋内プールがある場合は体育館1、屋内プール1とカウントされている。
最も多いのは体育館、次は多目的運動場
施設種別ごとの設置数をみると、最も多い施設は体育館で3万3,298カ所(27.4%)。次いで多目的運動場3万197カ所(24.9%)、水泳プール(屋外)2万4,296カ所(20.0%)、庭球場(屋外)9,341カ所(7.7%)、柔剣道場(武道場)6,422カ所(5.3%)となっている。
学校体育施設の開放率は94.9%
学校体育施設を開放している市区町村は、1,483であり、調査未回答の市区町村を除外した上で算出した開放率は94.9%だった(平成29年度の実績)。平成26年度の95.2%からほぼ変わっていない。
施設種別にみると、屋外運動場は保有校 2万7,425校のうち2万2,190校が開放(開放率80.9%)、体育館は保有校3万259校のうち2万6,076校が開放(同86.2%)、水泳プールは保有校1万7,862校のうち3,961校が開放(22.2%)、屋外庭球場は保有校6,136校のうち1,337 校が開放していた(21.8%)。
なお、本調査の確定値は令和2年4月公表予定。
関連情報
平成30年度体育・スポーツ施設現況調査の中間報告について (スポーツ庁)