運動にかける費用、スポーツの重要性 スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」より(3)
運動・スポーツにかける費用 ~ 「0円」が多数を占める
スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成31年1月調査)によると、1年間の運動・スポーツにかける費用は「0円(全くお金をかけない)」が48.9%と約半数を占めた。ただし、「2万円未満」が20.2%、「2~5万円未満」が10.0%、「5~10万円未満」7.3%、「10万円以上」13.5%と、費用をかけている人もそれなりにいて、平均すると年間4万5,368円となった。
また、スポーツ観戦にかける費用は「0円」が78.9%と大半を占め、以下同順に11.6%、5.5%、2.3%、1.6%で、平均は7,703円。実際に観戦したスポーツの種類をみると、直接現地で観戦したものとしては、プロ野球(メジャーリーグ含む)13.7%、Jリーグ5.1%、高校野球4.9%、マラソン・駅伝2.5%などが多く、テレビやインターネットで観戦したものとしては、高校野球47.3%、サッカー日本代表戦44.3%、プロ野球(メジャーリーグ含む)43.2%、マラソン・駅伝42.3%、フィギュアスケート・スピードスケート・アイスホッケー38.7%、大相撲32.4%、テニス31.2%などが多かった。
運動・スポーツの阻害要因 ~ 金銭面や他者の視線も妨げに
1年前に比べ運動やスポーツの頻度が減った(または増やすことができない)と答えた人のその理由としては、「仕事や家事が忙しいから」が最多で45.1%。次いで「面倒くさいから」28.4%、「歳をとったから」26.4%、「お金に余裕がないから」17.2%となった。
また「運動・スポーツが嫌い」と答えた人のその理由は、「苦手だから」が75.4%と多くを占め、次いで「疲れるから」64.5%、「時間をとられるから」38.1%、「お金がかかるから」21.8%、「人に見られたくないから」18.9%の順だった。
約1割がスポーツボランティア活動に参加
スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成31年1月調査)によると、過去1年間にスポーツに関するボランティア活動を行ったことがある人は10.6%で、その内訳は、「日常的・定期的に行った」が4.1%、「イベント・大会で不定期に行った」が6.5%だった。
性別では男性が女性よりやや高く(それぞれ13.0%、8.1%)、年代別では10代、20代、40代が高かった(17.8%、14.2%、14.4%)。また自分自身の運動頻度が高いほどボランティア参加率が高い傾向があった。
運動・スポーツの重要性
自分自身にとって運動やスポーツがどれくらい大切に感じるかについては、「大切」が28.4%、「まあ大切」が44.5%、「あまり大切ではない」が13.4%、「大切ではない」が6.1%だった。
性別では男性のほうが女性よりも「大切」と答えた割合が高く、それぞれ32.3%、24.6%だった。年代別では10代が「大切」と答えた割合が44.2%と最も高く、以下、年代が上がるに従いその割合が低下して50代の23.2%で底を打ち、70代では31.6%に再び増加している。また運動頻度が高いほど、運動・スポーツが「大切」と答える割合が高い傾向があった。
関連情報
平成30年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(スポーツ庁)