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月経異常が疲労骨折発生リスクを上昇 18歳〜25歳の女性アスリート56名を調査

慶應義塾大学医学部先進運動器疾患治療学寄附講座の宮本健史特任准教授らが行った調査により、女性アスリートの月経異常が疲労骨折発生リスクを上昇させることがわかった。この調査は、同大学の体育会に所属している女性部員56名を対象に、疲労骨折既往と月経障害や食事制限の関連、体重減少の既往、および、血液・尿検査によるバイオマーカーの同定を試みたもの。

月経異常が疲労骨折発生リスクを上昇 18歳〜25歳の女性アスリート56名を調査

調査対象の基本データ
平均範囲
年齢(歳)19.918〜22
身長(cm)160.69149.2〜170.9
体重(kg) 55.839.8〜67.8
BMI(kg/m221.5917.3〜27.51

調査の結果、13名23.2%が疲労骨折の既往があり、月経障害や体重減少、シンスプリントの既往も半数以上に認められた(図1)。これらの項目のうち、月経障害は疲労骨折発生の既往と有意に相関し、そのリスクを8倍に上昇させることが明らかになった(図2)。

図1 既往歴

既往歴


図2 疲労骨折と各因子の相関

疲労骨折と各因子の相関


また、血液・尿検査の結果、クレアチンキナーゼ(以下、CK)と乳酸デヒドロゲナーゼ(以下、LDH)は、一般に運動の後で高値を示すことが知られているが、疲労骨折既往者では、その値が非骨折者に比べて有意に高く、また、骨形成マーカーとして知られるオステオカルシン(以下、OC)と低カルボキシル化オステオカルシン(以下、ucOC)の値が有意に低いことも明らかになった。これらのことから、CKとLDHの高値とOCとucOCの低値が疲労骨折の有効なバイオマーカーであることが示唆された。

原題のタイトルは「Elevated Creatine Kinase and Lactic Acid Dehydrogenase and Decreased Osteocalcin and Uncarboxylated Osteocalcin are Associated with Bone Stress Injuries in Young Female Athletes」。〔Sci Rep. 2018 Dec 21;8(1):18019〕

関連情報

日本人女性アスリートにおける疲労骨折発生の危険信号を同定-効果的な疲労骨折予防の対策に期待-(慶應義塾大学医学部)
Scientific Reports(原文)

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