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健康・体力への関心、今後やってみたい運動 スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」より(2)

2019年05月13日

健康・体力への関心、今後やってみたい運動 スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」より(2)

健康観と運動頻度に関連する

スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成31年1月調査)によると、現在の健康状態について「健康である」と答えた人が24.6%、「どちらかと言えば健康である」が51.7%、「どちらかと言えば健康でない」14.8%、「健康でない」6.5%だった。

年代別にみると、「健康である」と答えたのは10代が最も多く38.6%で、年代が上がるほど低下し、50代の19.6%と60代の19.0%で底を打ち、70代は22.4%だった。

また、運動頻度と健康観に関連がみられ、週に3日以上運動する人は32.1%が「健康である」と答え、運動頻度が週に1~2日の人は27.8%、週に1日未満の人は20.9%、運動しない人は14.3%だった。

体力の自信や運動不足の実感には性差も

「体力の自信の有無」に関する質問でも前記と同様の傾向がみられた。具体的には、「体力に自信がある」と答えたのは10代が15.3%で、50代4.5%、60代3.7%、70代4.3%だった。運動頻度との関連でも、週に3日以上運動する人は「体力に自信がある」との回答が最も多く11.3%、週に1~3日では6.9%、週に1日未満では2.8%、運動しない人は1.8%だった。性別にみると、男性は女性よりも「体力に自信がある」との回答が多く、それぞれ8.1%、4.1%だった。

一方、「運動不足を感じるか」との質問では、30~50代で「感じる」との回答が多く、性別では女性が男性よりもその割合が高かった。また運動頻度が低いほど運動不足を感じている割合が高かった。

運動の頻度、行う場所 ~ 健康のために個人で行っている人が多数

過去1年間の運動・スポーツの頻度は、週に5日以上(年に251日以上)が12.8%、週に3日以上(年に151~250日)が15.1%、週に2日以上(年101~150日)が13.1%、週1日以上(年51~100日)14.1%、月に1~3日(年12~50日)14.1%、月1日未満10.7%、運動・スポーツはしない19.9%だった。運動・スポーツを週に5日以上行うと答えた人が最も多い年代は70代で、その割合は21.7%。次いで10代の18.4%、60代の15.9%だった。

運動・スポーツを行う場所は「道路」が最も多く49.2%。これは運動・スポーツの種類として、ウォーキングが最も多いことと関連しているとみられる。次いで「自宅または自宅敷地内」26.5%、「公園」23.5%、「公共体育・スポーツ施設」19.6%だった。また、実施形態については「個人で自由に」が76.0%と多数を占め、2位以下の「家族と」19.3%、「フィットネスクラブ等の民間の会員性スポーツクラブで」10.8%、「地域の友人と自由に」10.6%などを大きく引き離した。

運動・スポーツを行う目的は、「健康のため」が77.9%、「体力増進・維持のため」58.3%、「運動不足を感じるから」52.2%、「楽しみ、気晴らしとして」46.8%、「筋力増進・維持のため」41.3%の順。

運動・スポーツがもたらすもの ~ 精神面への好影響への期待も

運動・スポーツがもたらす価値としては、「健康・体力の保持増進」が最も多く75.8%。次いで「人と人との交流」50.8%、「精神的な充足感」44.5%が上位に挙げられ、「フェアプレイ精神の醸成」32.7%、「達成感の獲得」32.1%、「豊かな人間性」32.0%が続いた。

過去1年間の実施状況 ~ 人気はウォーキング、中年世代では頻度が低下

スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成31年1月調査)によると、過去1年間に「運動・スポーツを行った」人が80.2%に及んだ。性別では男性が女性よりその頻度が高く、年代別では10代と20代および70代が高かった。

運動・スポーツの種類は、ウォーキングが最も多く62.1%に上った。続いて階段昇降が16.0%で、トレーニング、体操がともに15.4%だった。ウォーキングは70代で多く72.8%に上ったものの、10代でも67.8%が行っていた。  先に挙げたウォーキング、階段昇降、トレーニング、体操を除くと、男性でランニング・マラソン・駅伝の20.5%、女性ではエアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティスの12.7%が多く挙げられた。

今後行ってみたい運動・スポーツ ~ やはりウォーキングが人気

今後行ってみたい運動・スポーツとしては、ウォーキングが28.4%と最も多かった。2位以下は「今後始めてみたい運動やスポーツはない」22.1%を挟んで、トレーニング12.7%、エアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティス12.0%、ランニング・マラソン・駅伝10.6%、自転車・サイクリング9.4%、水泳8.7%、体操8.1%などが挙げられた。

関連情報

平成30年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(スポーツ庁)

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