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急な減量を要するスポーツに及ぼすオクタコサノールの影響

テコンドーやボクシング、柔道、レスリングなど、体重階級のあるスポーツでは、しばしば試合直前に急な減量が行われる。この急な体重変化は、代謝異常や酸化ストレスの増大を招き、アスリートの健康障害につながりかねない。一方、食物の葉や果物の皮に含まれ、渡り鳥のエネルギー源とも考えられているオクタコサノールは、抗酸化作用や脂質代謝改善作用を有し、これら体重変動の大きいスポーツにおけるアスリートの健康保持に資する可能性がある。

急な減量を要するスポーツに及ぼすオクタコサノールの影響

本研究は、韓国コシン大学でテコンドー競技歴3年以上のアスリートを対象に、オクタコサノールの影響を二重盲検試験で検討したもの。全国レベルの大会で3年以上の経験があるテコンドー選手26名(平均年齢18±1歳)を2群に分け(各群13名)、1群にはオクタコサノール、対照群にはプラセボを各々20mg、1日2回投与し、かつ両群ともに6日間で5%の減量を課す介入を行った。

参加者は試験期間中、ライフスタイルを研究者による管理され、摂取エネルギー量は1日400kcalずつ、6日間で計2,400kcal減少された。摂取エネルギーに占める栄養素の割合は、炭水化物が60%、脂質20%、蛋白質20%。介入前後で、血清脂質プロファイル、各種酸化ストレスマーカーの変動を検討した。介入前の体重、体脂肪率、および年齢やテコンドーの経験年数に、有意な群間差はなかった。

結果について、まず脂質プロファイルをみると、善玉とされる高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)はオクタコサノール群では介入により有意に上昇したか、プラセボ群では有意に低下していた。介入前にHDL-Cの群間差はなかったが、介入後は有意差をもって、オクタコサノール群が高値を示した。

一方、悪玉とされる低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)やトリグリセライド(TG.中性脂肪)は、HDL-Cとは逆に、オクタコサノール群で介入により有意な低下が認められた。また介入後には、有意差をもってオクタコサノール群が低値を示した。

抗酸化力のマーカーであるSOD(superoxidade dismutase)は介入によりオクタコサノール群で有意に上昇し、抗酸化酵素のGPx(glutathione peroxidase)はプラセボ群で有意に低下していた。また脂質過酸化マーカーであるMDA(malondialdehyde)は、プラセボ群では有意に上昇していたものの、オクタコサノール群では有意な変動は認められなかった。

以上より、オクタコサノールは急激な体重変化を要するアスリートに懸念される代謝障害や酸化ストレスに対し、保護的に働く可能性が示された。

原題のタイトルは「Improvement of Lipids and Reduction of Oxidative Stress With Octacosanol After Taekwondo Training」。〔Int J Sports Physiol Perform. 2019 Apr 8:1-22〕

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