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ポルトガルのジム会員のサプリメント利用状況 オンラインアンケート調査の報告

スポーツジム会員のサプリメントの利用状況に関するポルトガルからの報告が「Journal of the International Society of Sports Nutrition」に掲載された。ジムユーザーのサプリメント利用者は4割強だという。

ポルトガルのジム会員のサプリメント利用状況 オンラインアンケート調査の報告

著者らは、ポルトガル体育協会と連絡を取り、メンバーを通じてオンラインアンケートへの協力を依頼した。また、一部のジム経営者を通じて、メールにてアンケートサイトへのリンクを送信した。なお、ポルトガルの法律では、ジムは一般に公開されているスポーツホールと定義されており、筋力トレーニング機器を設置、ウェイトトレーニングとそれに関連するアクティビティ、および体操、エアロビクス等を提供する施設とされる。

アンケートは、以下の3つの要素で構成されていた。

  1. 人口統計学的特性(年齢、性別、教育歴、就労の有無、居住環境、健康状態、治療薬、飲酒・喫煙習慣)
  2. 運動実践データ(頻度、期間、タイプ)
  3. 前年の栄養補助食品の使用状況(サプリメントの種類、使用/不使用の理由、情報源、満足度、購入場所)

調査回答者の背景

6カ月間のアンケート回答受付期間中に、644人からの回答が得られた。そのうち有効回答とみなされたのは459人(71.3%)だった。

301人が女性(65.6%)、158人が男性(34.4%)であり、平均年齢は33±10歳。71.5%は高等教育を受けており、77.7%は被雇用の就労者、55.3%が独身。飲酒習慣のない者が65.4%、調査時点での非喫煙者が86.3%で、86.5%は慢性疾患がなく、74.3%はいかなる種類の薬剤も服用していなかった。

平均週4回、週5時間のトレーニングを行っていた。トレーニングの種類としては、筋力トレーニング(男性で80.4%、女性で57.5%)、その他、男性では機能トレーニング(24.7%)、クロスフィット(20.9%)、女性では体操(34.9%)、機能トレーニング(28.9%)、ボディジャンプ(28.9%)と続いた。

サプリメントの利用状況

有効回答数のうち201人(43.8%)が、調査前年に少なくとも1つのサプリメントを利用したと回答した。性別では、男性が62.7%、女性は33.9%で有意差がみられた。またサプリメント利用者は非利用者に比較し若年で(32±9 vs 34±11歳)、週あたりのトレーニング時間が長く(6±3 vs 4±3時間)、」いずれも有意差があった。教育歴、飲酒・アルコール摂取、喫煙状況、既往歴などの他の因子は、サプリメントの利用と有意な関連がなかった。

最も多く利用されているサプリメントは、

  1. プロテインパウダー(80.1%)で、
  2. マルチビタミン・ミネラル(38.3%)、
  3. スポーツバー(37.3%)、
  4. BCAA(分岐鎖アミノ酸、36.8%)、
  5. n-3脂肪酸(35.5%)

と続いた。

これを性別にみたとき、男性の利用率が女性より有意に高いサプリメントとして、

  • アルギニン(12.1 vs 2.0%)、
  • BCAA(49.5 vs 24.5%)、
  • クレアチン(49.5 vs 7.8%)、
  • グルタミン(26.3 vs 10.8%)、
  • HMB(9.1 vs 1.0%)、
  • プロテイン(88.9 vs 71.6%)、
  • β-アラニン(8.1 vs 1.0%)、
  • タウリン(13.1 vs 2.9%)、
  • マルチビタミン・ミネラル(46.5 vs 30.4%)、
  • 炭水化物サプリメント(16.2 vs 2.9%)

が該当した。

満足度の高いサプリメントは、ビタミンC(非常に満足しているが40.4%)とプロテイン(同36.9%)だった。β-アラニン、β-カロチン、スポーツジェル、および高麗人参は、不満足の割合が60%を超えていた。

サプリメントを利用する理由

サプリメントを利用する理由として最も多いのは、筋肉量の増大(55.7%)、回復の促進(52.7%)、スポーツパフォーマンスの向上(47.3%)だった。

これを性別にみると、男性が理由に挙げる頻度が女性より有意に高いものとして、筋肉強度の向上(41.4 vs 9.8%)、負荷量の増加(24.2 vs 8.8%)、筋肉量の増加(66.7 vs 45.1%)、回復の促進(66.7 vs 39.2%)、およびパフォーマンスの向上(60.6 vs 34.3%)が該当した。

一方、サプリメントを利用していない人では、その理由として、バランスの良い適切な食事をとっている(67.4%)、利用にメリットがあると考えていない(29.1%)と回答した。

サプリメントに関する情報源

サプリメント利用者が最もよく参照する情報源は、登録栄養士(日本の管理栄養士に相当。23.1%)、インターネット(22.2%)だった。

これを性別にみると、男性が女性よりも有意に参照する情報源として、

  • 登録栄養士(31.0 vs 18.9%)、
  • フィットネスコーチ(11.4 vs 5.6%)、
  • 友人(13.3 vs 5.6%)、
  • 他のスポーツマン(20.3 vs 7.3%)、
  • 理学療法士(4.4 vs 1.0%)、
  • インターネット(36.1 vs 15.0%)

が該当した。

回答者のほぼ半数にあたる47.8%は、自分自身が十分な情報を保持していると考え、22.9%はサプリメントの使用と効果について熟知していると回答した。

サプリメントの購入経路

サプリメントは主にインターネット経由で購入されており(56.2%)、2位の43.4%は健康食品店舗だった。男性は女性に比べ、インターネットを介しての購入(67.7 vs 45.1%)、女性は薬局(23.5 vs 15.9%)やスーパーマーケット(11.8 vs 2.0%)が多く、それぞれ有意差があった。

文献情報

原題のタイトルは、「Prevalence of dietary supplement use by gym members in Portugal and associated factors」。〔J Int Soc Sports Nutr. 2020 Feb 24;17(1):11〕

原文はこちら(Springer Nature)

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