カフェイン摂取と炭水化物での口すすぎが、高強度ランニングパフォーマンスに及ぼす影響
炭水化物の摂取は運動中の疲労を遅らせパフォーマンスを改善するが、近年、炭水化物の液体で口をすすぐことでも持久力が改善するとの報告がみられるが、炭水化物での口すすぎとカフェインが相乗的に作用して高強度ランニングパフォーマンスを増強するかどうかを検討した結果が報告された。
8人の参加者に対し、プラセボカプセル+プラセボ口内洗浄、400mgカフェイン+プラセボ口内洗浄、400 mgカフェイン+ 6%炭水化物口内洗浄剤という計3回の試験を施行。その結果、両者がプラセボの時に対し、400mgカフェイン+プラセボ口内洗浄、および、400 mgカフェイン+ 6%炭水化物口内洗浄剤は、いずれも消耗(exhaustion)までの時間が有意に長かった。しかし、400mgカフェイン+プラセボ口内洗浄と、400 mgカフェイン+ 6%炭水化物口内洗浄剤の間に有意差はなかった。
筆者らは本結果を、「高強度ランニングのエルゴジェニックエイドとしてはカフェイン単独で十分であることを示唆する新しいデータ」と述べている。
原題のタイトルは「The Effect of Caffeine Ingestion and Carbohydrate Mouth Rinse on High-Intensity Running Performance」。 〔Sports (Basel). 2019 Mar 14;7(3). pii: E63.〕