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女子中高生アスリート向けコンディショニングガイドを配布　東京都オリンピック・パラリンピック準備局

2019年04月11日

東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、女子中高生アスリート特有の競技・健康上の課題について、漫画やイラストで解説した冊子『女子アスリートのコンディショニングガイド』を作成した。女子中高生アスリートが競技成績を向上・維持しつながら健康を損なわないための適切なコンディショニング（体調管理）の留意点を紹介している。アスリート本人への注意喚起だけでなく、指導者や保護者への啓発も意図している。

東京都オリンピック・パラリンピック準備局が女子中高生アスリート向けコンディショニングガイド配布
漫画やイラスト、図表を多用し誰にでもわかりやすい内容に

女性アスリート特有の問題として、運動量に比し少なすぎる摂取エネルギーによる月経不順や疲労骨折、貧血などが挙げられる。また女性はX脚が多く関節が男性より柔らかいことから、膝の靭帯損傷のリスクも高い。そして身体の成長のピークにあたる中高生の時期にはこういったリスクへの対応がより重要となる。これらの健康障害はアスリートとしての競技成績に影響するだけでなく、出産や妊娠、競技引退後の生活、人生設計にも影響しかねない。ところが、競技指導者は男性が多いことから、これまで女性アスリート特有の問題が必ずしも十分には理解されてこなかった。

このような問題に対し東京都では、「女子アスリートが女性特有の体調変化や課題について、相談しにくかったり、自分一人で抱え込んだりすることで健康を損なうことがないように、正しい知識やポイントを記載した冊子等により普及と理解を促進し、競技力の向上をサポートする目的」でこの冊子を作成したという。冊子の内容作成には、一般社団法人日本スポーツ栄養協会（SNDJ）理事の鯉川なつえ氏も参画した。