一般社団法人 大学スポーツ協会(UNIVAS)発足
大学スポーツに係る大学横断的で、かつ競技横断的な統括組織「一般社団法人 大学スポーツ協会」(Japan Association for University Athletics and Sport.UNIVAS:ユニバス)が、3月1日、設立された。発足時点において、197大学、31団体が入会している。会長(代表理事)は、鎌田薫日本私立大学連盟会長。
国内の大学スポーツはこれまで各大学における課外活動として位置づけられ、学生を中心に自主的な運営が行われきており、大学の関与が限定的。また大会を開催する学生競技団体も競技ごとに発展してきて、高体連(全国高等学校体育連盟)や中体連(日本中学校体育連盟)のような、競技横断的な統括組織が存在していなかった。これに対し、大学スポーツ先進国とされる米国では、NCAA(全米大学体育協会:National Collegiate Athletic Association)という大学横断的かつ競技横断的な統括組織が1910年から存在し、大学スポーツ全体の発展を支えてきている。
このよう状況から文部科学省は、平成28年4月に「大学スポーツの振興に関する検討会議」を設置し、日本版NCAA創設に向け検討を重ねていた。設立にあたり、鈴木大地スポーツ庁長官は「スポーツで社会を変えることがスポーツ庁の使命の一つ。 大学スポーツから社会を変えるためにUNIVASがその一助となることを期待する」と述べている。
UNIVASが発足当初から取り組む事業は、学業充実、安全安心・医科学、事業・マーケティングとし、具体的には入学前からの動機付け、学修機会確保、成績管理・対策、キャリア支援、事故情報の集約化、共通ルールの設定、指導者研修などを掲げている。
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一般社団法人 大学スポーツ協会(UNIVAS) 設立概要(スポーツ庁)