日本の食品ロスは毎日「茶碗一膳ぶん」、年間500万トン 消費者庁が『食品ロス削減ガイドブック』公開
消費者庁は先ごろ、『食品ロス削減ガイドブック(令和7年度版)』のPDFを公表した。国内で発生している食品ロスの実態をデータで示すとともに、解決のために国民一人一人ができることを掲げている。一部の内容を紹介する。

我が国の食品ロス量は約500万トン
我が国の食品ロス量は約500万トン。これは、毎日国民全員が、ご飯茶碗一膳に相当する食品を捨てていることを意味するという。日本は食料の約6割を輸入に依存しており(カロリーベース)、また、日々の食事がままならない家庭も少なくない一方で、これだけの食べものを食べずに廃棄しているということだ。さらに食品ロスに伴い廃棄量が増えて、その処理にかかるコストや排出される温室効果ガスが増えるという問題もある。
『食品ロス削減ガイドブック(令和7年度版)』ではこのような現状について、「情報編」、「実践編(消費者)」、「実践編(事業者・団体)」という三つの視点から解説している。
食品ロスの半分は家庭から、半分は事業者から発生
まず、「情報編」からいくつかの情報を拾ってみよう。
最初に「食品ロス」の定義だが、食品ロスとはまだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品のことで、日本では年間464万トン発生しているとのことだ。このうち、事業者から231万トン(50%)、家庭から233万トン(50%)で、ほぼ半分ずつであることから、食品ロスを減らすためには事業者と家庭の双方での取り組みが必要とされるという。
図1 「食品ロス」って何?

一方、日本の食料自給率はカロリーベースで38%に過ぎず、諸外国に比べて低く食料の多くを輸入に頼っている。さらに日本では、9人に1人の子どもが貧困であるとされ、日々の食事に困っている子どもが少なくない。
また、食品ロスによる経済損失は合計で4.0兆円に上り、食品ロスによる温室効果ガス排出量は1,050万t-CO2だという。この推計値を国民1人あたりに換算すると、経済損失は3万1,814円/人/年、温室効果ガス排出量は84kg-CO2/人/年となるとのことだ。
食品ロスはどのように発生するのか?
続いて「実践編(消費者)」では、最初に「食品ロス事前チェックシート」で、各人がどのような理由で食品ロスを発生させてしまいやすいのかをチェックできるようになっている。
「作りすぎタイプ」、「買いすぎタイプ」、「ためこみタイプ」、「よくばりタイプ」、「片付け下手タイプ」という五つのタイプに分類されており、例えば「作りすぎタイプ」の人の特徴として、野菜や肉はまとめ買いすることが多い、おかずを多めに作りまとめて大皿に盛りつけて出す、料理や菓子作りが好きで作りすぎてしまう、そのときの気分で献立を決めるなどが挙げられるという。
そして、これら五つのタイプごとに、食品ロスを減らすための具体的なアドバイス(調理法や保存法、買い物のコツなど)が示されている。
企業や団体で実践できること
『食品ロス削減ガイドブック』の最後のパートは「実践編(事業者・団体)」。
食品ロスの要因と対策、規格外食材や流通できなかった食材の活用、製造時に食品ロスにしない工夫、商慣習の見直し、需要に見合った販売等の推進、食品事業者から消費者への情報提供・啓発、飲食店での食べきり等の工夫、企業等による食品ロス削減の事例、フードバンク活動、自治体や地域の連携等による食品ロス削減などがまとめられている。
食品ロス削減において最も影響力を発揮すべき立場とされている栄養士や管理栄養士などは、本ガイドブックに目を通しておくべきかもしれない。







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