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テレビ視聴時間が1時間増えるごとに体脂肪が1.03%増加、女性は特に注意

テレビを見ると体脂肪が増えることが明らかになった。と言っても、もちろんテレビの電波に体脂肪を増やす作用があるわけではなく、テレビをみるという非活動的な生活習慣が原因だ。しかし、話はそう単純ではなく、日常の身体活動量が多い人ではテレビ視聴時間が長いからといって体脂肪率が高くなるとわけではないこともわかった。

この研究は、568の成人に対し、1週間のテレビ視聴時間と身体活動度等を、インタビュー法の訓練を受けたスタッフが60分かけて面接聴・聴取し、体脂肪率との関係を調査した結果。身体活動量については、IPAQ(International PA Questionnaire)国際標準化身体活動質問票により評価した。日常的な身体活動を実践できない疾患や障害のある者と妊娠中の女性、現住所に転居後1年以内の者などは調査対象から除外した。

身体活動量についてはIPAQガイドラインに基づき、少なくても以下の4項目のうちの1項目が該当している者と、そうでない者を層別化して解析した。

  1. 週に3日以上、8MET以上の激しい運動を25分/日以上行う、
  2. 週に5日以上、中等度(4~7MET)以上の運動を行う、
  3. 毎日30分以上のウォーキング(3.3MET)、
  4. ウォーキングや運動を組み合わせて週に600MET・分、実施する。

テレビ視聴時間と体脂肪率との関係は女性において顕著

参加者568名中、解析に必要なすべてのパラメータが記録されていた454名を検討対象とした。その背景をみると、70.9%が女性、平均体脂肪率は33.2±11.1%で、63.2%は身体活動ガイドラインを満たしていない非活動的な生活を送っていた。また、テレビ視聴時間は19.3±15.5時間/週だった。

解析の結果、テレビ視聴時間と体脂肪率に有意な正の相関が認められた(r=0.17, p<0.001)。しかし、身体活動ガイドラインを満たしている男性に絞ってみると、反対に有意な負の相関が認められた(r=-40, p<0.001)。

より細かくみると、身体活動ガイドラインを満たしていない者では、1週間のテレビ視聴時間が1時間増えるごとに、体脂肪率が1.03%有意に増加することが観察された。その一方、身体活動ガイドラインを満たしている者では体脂肪率との有意な関連は認められなかった。

これらの結果をさらに性別に解析すると、身体活動ガイドラインを満たしていない女性では1週間のテレビ視聴時間が1時間延びるごとに体脂肪率が1.14%増加することがわかった(p<0.01)。しかし男性ではそのような有意な関係がみられなかった。

文献情報

結論として著者らは「身体活動量を増やしテレビ視聴時間を減らすというアプローチは、特に非活動的な女性に推奨される」とまとめている。 原題のタイトルは、「The association between television viewing time and percent body fat in adults varies as a function of physical activity and sex」。〔BMC Public Health. 2019 Jun 13;19(1):736〕

原文はこちら(BMC Public Health)

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