ギリシャの女性アスリートの摂食障害有病率は非競技者と同レベル
チームスポーツに参加する女性アスリートの摂取障害有病率は、非アスリートと同レベルであるとするギリシャからの研究が報告された。
この研究の対象は、バスケットボール選手53名、バレーボール選手42名、水球選手46名、および非アスリート46名、計175人の女性(23.10±5.4歳、BMI 21.85±2.3)。摂食障害調査票(EDE-Q)および身体活動調査票を用いた検討から、アスリートと非アスリートの間でEDE-Qスコアに差はみられなかった。なお、摂食障害のグローバルスコアが 2.3以上を拒食症とした場合、総数の6.2%がこれに該当した。
競技種目別にみると、水球選手においてバレーボール選手やバスケットボール選手と比較し、過食症のエピソードなど「食べることの懸念(eating concern)」のサブスケールが有意に高いスコアを示した。
これまでアスリートは非アスリートに比し摂食障害のリスクが高く、特に女性においてその傾向が強いと言われてきたが、今回の研究の結果は否定的と言える。
原題のタイトルは「Prevalence of disordered eating in elite female athletes in team sports in Greece」。 〔Eur J Sport Sci. 2019 Mar 17:1-9.〕