WADAが2027年の禁止表国際基準を発表 禁止表に記載されていないペプチドに注意喚起
世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency;WADA)は、このほど、2027年の禁止表国際基準を発表した。禁止表に記載されていないペプチドについても禁止物質に該当することがある点への注意喚起や、腟内グルココルチコイド投与の許可などの変更がなされている。この基準は2027年1月1日に発行される。

主な変更点は、以下のようにまとめられている。ここでは一部を抜粋し翻訳しているため、正確な情報は原典を参照のこと。なお、日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency;JADA)のサイトに、「専門家を含めた翻訳作業の後、当機構から2027年 禁止表国際基準≪日本語版≫を公開」すると記されている。
常に禁止される物質と方法(競技会検査と競技会外検査)
禁止される物質
S0. 未承認物質
規制当局によってヒトへの使用が承認されていない多くのペプチドが、世界アンチ・ドーピング規程の禁止表掲載基準を満たしており、禁止物質に該当する。たとえ禁止表に特定のペプチド名が記載されていなくても、禁止物質である可能性や健康に有害である可能性があるため、最大限の注意を払う必要がある。
S-4 ホルモン調節薬および代謝調節薬
- この区分に該当する物質の現在の用語を反映させるため、S4.2項の名称が変更された。
- S4.2項の例として、イムルネストラント(imlunestrant)が追加された。
- PPAR-delta作動薬の例として、seladelparが追加された。
- 酸化代謝に作用する代謝調節作用物質の例として、SLU-PP-332およびSLU-PP-915が追加された。
S5. 利尿薬および隠蔽薬
- 例として、エプレレノン(eplerenone)およびフィネレノン(finerenone)が追加された。
競技会(時)に禁止される物質と方法
禁止される物質
S8. カンナビノイド
- 一般的にみられるカンナビノイドのdelta-9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)様作用に関する最新の科学的知見を反映させるため、変更が行われた。
- カンナビジオールは禁止されていない。しかし、大麻植物から抽出されたカンナビジオールには、禁止物質であるTHCがさまざまな濃度で含まれている可能性がある。
S9. 糖質コルチコイド
- 投与経路として、新たに「経腟投与」が認められた。
特定競技において禁止される物質
P1. ベータ遮断薬
- 本項における他の競技連盟との整合性を図るため、WCBS(世界ビリヤードスポーツ連合)に関する「すべての種目(all disciplines)」という記述が削除された。
モニタリング・プログラム
以下の物質については、十分な情報が収集されたため、モニタリング・プログラムの対象から除外された。
- コデイン
- dermorphinおよびその類似体
- hydrocodone
- フェンタニルおよびトラマドール(競技会外)
関連情報
WADA publishes 2027 Prohibited List
2027禁止表国際基準(英語版)が公開されました(日本アンチ・ドーピング機構;JADA)








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