感染症に負けない食事とは?【Q&A】
いろいろなものをバランス良く食べて自前の免疫力を維持しよう
前回も述べましたが、感染症に対処するには、ウイルスと戦ってくれる〝自前の免疫力〟を維持しておくことがとても重要です。そして、そのシステムには「栄養状態」が大きく関係しています。栄養不良では、病気への抵抗力が低下し、万が一感染したときには回復にも時間がかかってしまいます。自粛生活が続くことで、運動不足や日光浴不足が長引くことも栄養状態に影響します。こんなときだからこそ、改めて食生活を見直しましょう。
ここでは、「感染症に負けない食事とは?」をテーマに、食生活の見直しポイントや、自粛期間が長引く中で質問の多いキーワードについてQ&Aでご紹介します。
Q. 感染症が心配ないま、健康を守るためにはどんな食事が必要ですか?
A. 食品は様々な栄養素の集合体であり、たくさんの種類の食品を食べることで、自然と多種多様な栄養素を補給することができます。そのためにも、1日3食を基本として、いろいろなものを食べるよう心がけましょう。それが結局は、栄養状態を良くして免疫機能を維持することにつながります。
参考:バランスの良い食事とは?
自粛生活が長引くと、生活リズムの崩れから偏食や欠食に陥りやすくなり、食事の手抜きや偏りが続いてしまうと、やがて生活習慣病につながっていきます。感染症だけでなく、生活習慣による健康リスクにも目を向けて、食生活を疎かにしないことが大切です。
Q. 乳酸菌を摂れば免疫力アップになりますか?
Q. サプリメントで栄養補給してもいいですか?
Q. ビタミンDを積極的に摂るべきですか?
A. ビタミンDは、丈夫な骨作りに欠かせない栄養素です。最近では、免疫機能を調節する栄養素としても注目されているようです。食品から摂る以外にも、私たちは皮膚に紫外線を浴びることにより、体内でビタミンDを作っています。過剰摂取・摂取不足はリスクがありますので適量(目安量8.5μg/日)を摂りましょう。
ビタミンDを効率良く摂取するポイント
●日光浴でチャージ「三密」を避けて、日中適度に散歩をする、バルコニーで日光浴をするなど日に当たる工夫を。ビタミンDは成長期の子どもにも大切な栄養素なので、縄跳びなど外で遊ぶ時間を確保したいものです。長時間強い紫外線を浴びる必要はなく、腕や手足だけでも十分です。
●食品から摂取脂溶性ビタミンであるビタミンDは、サケ、サバ、サンマなどのあぶらの多い魚、魚卵、卵、キノコ類などに含まれます。ビタミンDが添加されているヨーグルトなどを活用するのも一案です。1日1個の卵と鮭の切り身で、成人1日の目安量(8.5μg)を摂取可能です。
Q. 買ってきた食品は加熱した方がいいですか?
Q. 水分補給はどれくらい必要ですか?
(取材・構成/及川 夕子)