スポーツ栄養とは
Chapter1
スポーツ栄養とは
パフォーマンスを最大限に上げるために、「何を、いつ、どれだけ、どのように摂取するか」。スポーツ栄養学は、運動やスポーツにより身体活動量が多い人に対して必要な栄養学的理論・知識・スキルを体系化したものです。
パフォーマンスを良好に、あるいは、向上させるためにスポーツ栄養学とスポーツ医科学を駆使した理論(エビデンス)を個々の目的や身体にあわせてアレンジし、食べ物、飲み物、サプリメントの摂取を中心に栄養管理を行うことを「スポーツ栄養マネジメント」といいます。
栄養管理を効果的に実施するために考案され、メダルや記録を狙うトップ選手で成果を上げてきました。その知識とノウハウは、現場での実践経験を積んできた「公認スポーツ栄養士」を中心に培われており、管理栄養士資格取得の先にある専門職として注目されています。
Chapter2
公認スポーツ栄養士とは
公認スポーツ栄養士とは、「スポーツ栄養の専門職」として公益社団法人日本栄養士会と公益財団法人日本スポーツ協会の共同認定による資格です。2008年6月より養成を開始し、2020年10月現在415名の公認スポーツ栄養士が全国で活動しています。
下表に示したように、資格取得には、運動・スポーツ指導者としての知識・スキルの習得、インターンシップの実施、厳しい検定試験に合格する必要があり、難易度の高い資格となっています。
表 公認スポーツ栄養士の資格取得までの流れ
取得条件
- 管理栄養士であること
- 満22歳以上であること
- スポーツ栄養指導の経験または予定がある者
取得まで
- 書類選考による受講者決定
- 講習:スポーツ指導者共通科目152.5 時間の講習会
- 試験:スポーツ指導者共通科目検定試験(筆記)
- 講習:スポーツ栄養専門科目116.5 時間以上の講習(40時間以上のインターンシップ含む)
- 試験:スポーツ栄養専門科目検定試験(口頭試問およびプレゼンテーション)
公認スポーツ栄養士とは
公認スポーツ栄養士とは(日本スポーツ栄養学会)Chapter3
さまざまなシーンでのスポーツ栄養
“栄養”と言うと、病気の回復や予防のために利用するものと連想する方が多いようですが、栄養とは「体内へ栄養素を取り込み、それをもとに生命を維持するすべての現象」と定義されています。つまり、栄養やその学問である栄養学は、病気に関係なく「生きるため」に必要なもの。
さらにスポーツ栄養は、スポーツに特化した特別なものと思われがちですが、アスリートやスポーツ愛好家だけのものではありません。職業として身体を使う方、働き盛りのサラリーマン、健康長寿を目指す高齢の方、小さな子どもまで、対象はすべての生活者となります。
スポーツ栄養を通じて、パフォーマンスを最大限に上げるために、「何を、いつ、どれだけ、どのように摂取するか」を、それぞれのライフシーンに応じた提案をすることによって、幅広い対象者の身体を健康にマネジメントすることができます。
Chapter4
スポーツ栄養で日本を元気に!
当サイトを運営する一般社団法人日本スポーツ栄養協会では、スポーツ栄養の意義を、パフォーマンスアップよって、より良好に、思い通りに生きることと位置付けています。
スポーツ栄養で"パフォーマンス"というと記録を狙うアスリートを連想するかもしれませんが、人が行う脳や身体を使った様々な動作、思考、表現はすべてパフォーマンス。どんな人にも必要な力であり、生きることそのものと言えます。そしてパフォーマンスを司るのは身体であり、身体は食べたもの(栄養)で構成されています。
スポーツ栄養は活力を生み出す元気づくりのための栄養学。筋肉をつけたい、もっと早く走りたい、軽やかに歩きたい、持久力をつけたい、集中力を上げたい、体調のいい日々を過ごしたい、怪我や故障をしない、、。いま必要としている自分、なりたい姿に近づくために、スポーツ栄養のノウハウが役立ちます。すなわち、"パフォーマンスを栄養でマネジメントする"ことなのです。
スポーツ栄養は、人々を元気にする力を持っています。元気で活力に充ちた日本人を増やすために、本協会では『スポーツ栄養Web』での情報発信を通じてスポーツ栄養の普及を行って参ります。
Chapter5
スポーツ栄養を学ぶ
一般社団法人日本スポーツ栄養協会(SNDJ)では、「商品開発・企画・マーケティングに役立つビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー」を毎月開催しています。本セミナーは、下記のような目的のもと企画され、大変好評をいただいています。
- スポーツ栄養の基礎を正しく学び、商品・サービス開発やマーケティングに活かしてもらいたい。
- 監督やコーチ、トレーナーなどの競技関係者に、栄養サポートをチームに入れる意義を知っていただき、スポーツ栄養士との連携推進につなげたい。
- スポーツ栄養を仕事にしたい、最前線の考え方・トレンド、実践的な方法論を学びたい栄養士のスキルアップに。
- 受講対象者は、アスリートやスポーツ愛好家向け商品・サービスを展開、企画する企業・団体のマーケティング、商品企画、開発、広報、営業ご担当者、競技関係者(運営、監督、コーチ、トレーナーなど)、そしてSNDJメンバー(公認スポーツ栄養士、管理栄養士、栄養士) 。
講師は、本協会の理事長であり、東京2020組織委員会飲食戦略検討委員や日本パラリンピック委員会女性スポーツ委員会委員などを務める、神奈川県立保健福祉大学教授・鈴木志保子です。
毎月1回3時間半、6つのテーマを1シリーズ(延べ21時間!)として前期(4月~9月)・後期(10月~翌3月)の2クール、1年間にわたり講義を行います。発育発達期のジュニアアスリートから記録・メダルを狙うプロ・アマチュアアスリート、そして高齢者やメタボ対策をはじめとする健康づくりのための一般生活者など、幅広い対象者の目的に応じた栄養の知識を伝授。1シリーズ受講すると、鈴木理事長が執筆したテキスト『理論と実践 スポーツ栄養学』(日本文芸社刊)1冊分の解説とともに、スポーツ栄養の基礎を丸ごと学ぶことができます。
また、各回テーマを通じて、「スポーツ栄養サポート」とはどのような仕事か、公認スポーツ栄養士は選手やチームにどのようなサポートを行っているのか、栄養補給のトレンド、世界へ行く選手の育て方など、公認スポーツ栄養士という専門職の緻密な仕事ぶりを知っていただくことで、人材活用にもつなげていけたらと考えております。
興味のある1テーマから受講可能。2018年10月~2020年1月までに80社以上の企業、競技関係者、全国の栄養士が受講されています。なお、当協会の賛助会員企業の社員様とSNDJメンバーに登録した栄養士の方は、受講料2割引です。栄養士の方は、公益社団法人日本栄養士会の生涯教育単位が取得できます。ぜひご参加ください!
Chapter6
公認士スポーツ栄養士を探す・お問い合わせ
- 公認スポーツ栄養士・管理栄養士・栄養士を探している
- セミナー・イベント等への講師派遣について
- サイトの内容について
- サイトへの広告掲載・コンテンツ制作について
- 記事の二次利用・共有について
- メディア掲載・取材について
- その他、スポーツ栄養に関すること
公認スポーツ栄養士をお探しの方、ご相談、お問い合わせは、下記よりご連絡ください。また、一般社団法人日本スポーツ栄養協会(SNDJ)、スポーツ栄養Webへの上記のようなお問い合わせについても下記よりご連絡ください。