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第5回 日本体育大学ウエイトリフティング部

学生インタビュー「食生活と身体づくり」

2020年01月10日 公開

公認スポーツ栄養士・平川佳代子氏のセミナーの後、ウエイトリフティング部の学生に、食生活と身体づくりについてお話をうかがいました。

学生インタビュー「食生活と身体づくり」

日本体育大学ウエイトリフティング部・小水流 朋樹さん
小水流 朋樹さん
Tomoki Kozuru
  • 学年:4年生
  • 階級:67kg級
  • 競技歴:7年目(高校1年生から)
  • 記録:スナッチ:115kg、クリーン&ジャーク:140kg
日本体育大学ウエイトリフティング部・坂口 達哉さん
坂口 達哉さん
Tatsuya Sakaguchi
  • 学年:2年生
  • 階級:73kg級
  • 競技歴:5年目(高校1年生から)
  • 記録:スナッチ:117kg、クリーン&ジャーク:147kg
日本体育大学ウエイトリフティング部・中嶋 梨香子さん
中嶋 梨香子さん
Rikako Nakajima
  • 学年:4年生
  • 階級:64kg級
  • 競技歴:7年目(高校1年生から)
  • 記録:スナッチ:83kg、クリーン&ジャーク:106kg
日本体育大学ウエイトリフティング部・青山 楓さん
青山 楓さん
Kaede Aoyama
  • 学年:1年生
  • 階級:55kg級
  • 競技歴:4年目(高校1年生から)
  • 記録:スナッチ:62kg、クリーン&ジャーク:83kg

ウエイトリフティングを始めたきっかけ

小水流さん 中学までは陸上競技をしていて、高校の時の先生に瞬発力があるということで誘われました。

坂口さん 自分が行っていた高校がウエイトリフティングの強豪校だったことがきっかけです。ウエイトリフティングを始めるのは高校からの人が多くて、それならば自分も大丈夫かなと思って始めてみました。せっかく(ウエイトリフティングを)やるならば全国を目指したいと思いました。中学の時には軟式野球をしていて、高校になると硬式に変わることに抵抗感があって違う道に行こうと思っていました。

日本体育大学ウエイトリフティング部・小水流 朋樹さん、坂口 達哉さん

中嶋さん 私も中学校のときに陸上競技をしていて、高校の先生に声をかけていただいてウエイトリフティングを始めました。陸上の短距離走をしていたので、瞬発力がある人に声をかけていたみたいで。陸上の大会に先生が見に来られて、そこで声をかけていただきました。

青山さん 私はソフトボールをしていたのですが、高校に入って新しい競技をやりたいと思い、ウエイトリフティングを始めました。

スポーツ栄養の知識

ーースポーツ栄養という分野はご存知でしたか?

小水流さん はい、知ってます。スポーツ栄養の授業があるので、みんなある程度基礎的な部分は知っていると思います。

ーー先ほどの補食の話は聞いたことがありましたか?

小水流さん はい、聞いたことがあります。

ーーそのあたりの知識はどうやって得ましたか?

小水流さん 自分は講義などに参加したり、スポーツ栄養の本を買ってきて勉強しています。

ーー坂口さんはスポーツ栄養についてはいかがですか?

坂口さん 今、大学の授業で習っているところです。でも自分は授業を取っていなくて、周りの同学年の人がやっているのを見て真似しています。

ーー先ほどのセミナーの話は知っていましたか?

坂口さん なんとなくは。でも、あんなに詳しくは知りませんでした。

ーー中嶋さんは?

中嶋さん 私も大学の授業で習いました。私の場合は自炊しなければならないので、練習が終わって帰ってから準備すると食事が遅くなってしまいます。なのでプロテインは飲んでないのですが、家に帰ってすぐに牛乳にバナナやきな粉を入れてミキサーにかけたものを飲んだりしています。

日本体育大学ウエイトリフティング部・中嶋 梨香子さん

ーー平川さん(公認スポーツ栄養士)、これは正しいですか?

平川氏 良いと思います。

ーー青山さんはスポーツ栄養についてはいかがですか?

青山さん 私は授業ではまだ習っていませんが、高校のときにプロテインをつくっている会社の方が高校に来てセミナーを開いてくれたことがあります。そのため、詳しくはないのですが少し知っていました。

サプリメントについて

ーープロテインなどのサプリメントは皆さん使っていますか?

小水流さん 男子は全員使っています。サプリメントがメインにならないように、食事とうまくバランスを取って使っています。

坂口さん プロテインは大学で売っているものを使っています。目的としては筋肉をつけることです。筋肉の分解を防ぐために練習後は欠かさず飲んでいます。あとは、糖質の話があったんですけれど、時間に余裕があるときは、おにぎりを作って持ってきています。

ーー女子はあまり使わない?

中嶋さん 一時期飲んでましたが、今は飲んでいないです。女子はだいたいそうだと思います。

ーー食事については何が大事だと思っていますか?

小水流さん 先ほどのセミナーであったバランスの良い食事は意識しています。体調を崩さないようにビタミン、ミネラル等もしっかり摂るように心がけています。

坂口さん たんぱく質はプロテインを摂っているので、おかずは1人前以上は食べないようにしています。その代わり、お腹を満たすために、ご飯(糖質)と果物類(ビタミン)をたくさん摂って補うように意識しています。

中嶋さん 私は朝昼晩とも自炊なので偏りがちなのですが、できるだけ栄養のバランスを考えて作っています。でも、主食と主菜だけになることもあります。フルーツとかを用意するのが難しいです。

ーー青山さんはいかがですか?

青山さん 寮の食事はバランスを考えた献立になっていますし、ごはんとお味噌汁とサラダは自分で取る方式なので、量の調整もしながら食べることができます。

日本体育大学ウエイトリフティング部・青山 楓さん

ウエイトリフティングの身体づくり

ーー食事管理において、ウエイトリフティングとほかの競技とで違うところはどこでしょう?

小水流さん 筋肉をつけるために主菜のたんぱく質を多く摂ることは、みんな意識していると思います。また、瞬発力には糖質を使うので、ご飯をたくさん食べたりして、エネルギーが枯渇しないようにする人もいると思います。

坂口さん ウエイトリフティングは階級制なので、体重を意識する食べ方が必要なところです。

ーーウエイトコントロールについては誰かに指導を受けていますか?

坂口さん コーチに教えてもらいながら行います。僕は試合前に減量をするんですけど、減らす量を試合までその日数で割って、1日に○○グラム減らしていけば、試合の日に目標体重になるという感じで計画します。普段はだいたい2週間くらい前から行います。インカレの場合は1カ月くらい前から。筋力を落とさずに、身体の無駄な部分だけを絞っていきます。

ーーその間に何kgぐらい落とすのでしょうか

坂口さん 自分の場合は約3kgです。朝起きて前の晩と比べると1kg減っていたりすることもあります。そこからさらに減らす場合には、ご飯の量を少なくすることを考えたりします。

ーー何度も減量するうちに覚えていく感じですか?

坂口さん そうですね。先生から指導を受けて身につきました。

中嶋さん 私の場合は、減量や増量をすることはなくて、自分の持ち体重で試合に出ています。無理はせず、3食をしっかりと食べることを意識しています。

日本体育大学ウエイトリフティング部・中嶋 梨香子さん

ーー青山さんはいかがですか?

青山さん 同期の選手に、「ウエイトリフティングはある程度脂肪がないと挙げられないよ」と言われたことがきっかけで、こっちに来てからはとりあえずご飯をたくさん食べるようにしています。そのおかげで体重が3kgくらい増えて、身体質が変わってきたのは自分でも感じています。

補食のいなり寿司について

ーー先ほどのいなり寿司はいかがでしたか?

小水流さん そうですね。すごく食べやすいので、補食として活用できると思います。ご飯と大豆、酢が入っているので、身体にも良いと思います。準備するのも簡単だと思いますので、練習後とかは良いと思います。

日本体育大学ウエイトリフティング部・小水流 朋樹さん

中嶋さん 簡単に作れるので挑戦してみようと思いました。

青山さん 寮では月曜日から土曜日の朝食と夕食が出て、昼食や日曜日は食事がありません。普段の昼ごはんはおにぎりが多いのですが、いなり寿司であればおにぎりでは足りない脂質なども摂ることができるので取り入れてみたいと思います。

ーー貴重なお話をありがとうございました!

大学生アスリートの食生活
—もくじ—

【セミナーレポート】皆で学ぼう!なぜ、運動後に

【セミナーレポート】みんなで学ぼう! なぜ、運動後に"いなり寿司"?

学生インタビュー「食生活と身体づくり」

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監督インタビュー「大学スポーツの食生活事情」

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共催企業

株式会社LEOC

北海道から沖縄まで2,200ヵ所以上の施設で食事を提供し、オフィス・工場の社員食堂、寮、学校、スポーツ施設などのB&I分野(ビジネス&インダストリー)と老人ホーム、病院、保育園、障がい者施設などのHC分野(ヘルスケア)の両マーケットで、バランス良くさまざまな施設に食事サービスを提供しています。

食事で様々のスポーツチームをサポートしているほか、Jリーグチーム「横浜FC」、フットサルチーム「エスポラーダ北海道」のスポンサー活動、また、トップアスリートをはじめ、アスリートのご家族、 スポーツ振興団体、スポーツ指導者などを対象に、スポーツ栄養に関する専門知識を教える各種セミナーも開催しています。

株式会社みすずコーポレーション

明治35年の創業から117年。凍り豆腐や味付けいなり揚げなどの大豆加工製品のレトルト・チルド商品製造・販売を行う長野県長野市の老舗メーカー。製造工程で出た排水処理からの副生成物で発電を行ったり、業務用肥料の原料として有効利用するなど、環境にやさしい技術を取り入れ、資源循環型生産を行っています。近年では、Inari-sushiは、“日本の元祖ファストフード”として、sushiと並び人気が広まり、欧米、アジア、アフリカなど、海外への輸出も増加中。また、毎月17日は「いなりの日」として記念日登録しており、普及活動も行っています。

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