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中井彩子 フランス・ロードバイク日記

インタビュー

「2020年はフランス選手権で優勝したい!」 自転車との出会いから、多くの縁でたどり着いたフランス生活まで

2020年02月24日 公開

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

1996年生まれの24歳。2019年から自転車競技大国のフランスに渡り、プロ・ロードレーサーを目指している中井彩子選手(フランスアマチュアチーム「UVCA Troyes」所属)。昨年のチャレンジ・イル・ド・フランス第5戦(1.1km×60=66km)では、見事優勝(写真)を飾るなど着実に実績を積み重ねています。将来の目標は、本場ヨーロッパのプロロードチームに所属し、世界で戦える選手になること。2019年12月、一時帰国していた中井選手に、これまでの軌跡、フランスでの競技生活や来季にかける意気込みについて聞きました。
(取材・文/及川夕子)

2019年春、いざフランスへ
夢はヨーロッパ・プロロードチームで活躍すること

——2019年は環境が大きく変わった年でしたね。フランスでの生活はいかがですか?

昨年、大学卒業と同時にチームに合流しました。16名のチームメイトのうち14名はフランス人、外国人は私とブラジル人の2名です。渡仏直後はチーム監督の自宅でお世話になり、その後はブラジル人のチームメイトとルームシェアをして暮らしています。フランス語の勉強もしながら、練習とレースに明け暮れる毎日ですが充実しています。

最初の発見は、フランス人は朝食をあまり食べないということ(笑)。クッキー数枚にココア、パンとジャムみたいな朝ごはん。私は朝ごはんをたっぷり食べるので、チームメイトにいつも驚かれています。今は自炊にも慣れてきて、意外とお肉や野菜も安くて助かっています。家賃が月2万5千円。食費は3万円くらいで済むんですよ。ルームメイトとは、外国人同士ということもあって色々分かち合えることも多く、互いに支えあういい関係です。

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」-中井選手が所属するUVCA Troyesの選手・スタッフ
中井選手が所属するUVCA Troyesの選手・スタッフ

——練習や試合環境はどうですか? 渡仏して1週間後には、もうベルギーのレースに出場していたとか?

そうなんです。週末はほぼチームで遠征し、レースに出ています。フランスやベルギーでは、自転車ロードレースが盛んで、毎週のように様々なレベルのレースが行われています。日本は交通事情や道路使用許可の関係などで、レース開催自体が少ないのですが、あちらでは街中でも本当に驚くくらいパパッとコースができあがります。

毎週のようにレースに出場できる環境というのは、私にとって本当にすばらしくて、戦術や、様々な路面の走り方、自転車の走行技術などを、実戦で現地の選手から学ぶことができます。レース経験を積むにはベストな環境です。

また、ご存知のようにフランスは自転車大国。ツール・ド・フランスは、世界最大の自転車ロードレースとして有名で、100年以上の歴史と伝統があります。子供から大人まで自転車愛好家も多く、安心してスピードを出せる道が整備されています。

—— フランスでロードレースは国民的スポーツだから、レースは盛り上がるんですか?

現地では、たくさんの人が沿道で応援してくれます。日本でいうカメラ小僧みたいなおじいちゃんもたくさんいて、あちこちでシャッターをきっています。ブログにあげているレース写真の多くは、ファンから提供してもらったもの。顔なじみのファンもできて、応援は励みになりますね。

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

知らない世界を見てみたい、憧れの人に近づきたい
原動力は持ち前の好奇心

——それにしても、ヨーロッパで活躍する日本女性選手はまだまだ少ない中での挑戦。よく決断されましたね。

海外のレースに出たい気持ちが大きかったので、拠点も海外でと考えていました。私は鹿屋体育大学出身なのですが、男性の先輩には、ヨーロッパのプロチームに進んだ人が結構いたんです。そこで、先輩方やOBの方々に相談に乗ってもらいながら、フランスチームと交渉を重ねました。2番目の交渉相手だったのが現在のチーム。全日本選手権で優勝していたことが評価され、快く迎え入れてくれました。監督の奥さんはスペイン人、ブラジルの選手も所属していてチームは国際色豊か。フランスと日本はもともと友好的な間柄ですし、異文化に関心のある監督ということもあって、相性も良かったようです。

——いつごろから海外で挑戦してみたいと思ったんですか?

高校時代、初めて国際的なロードレースに出場して、日本との違いに驚きました。選手の数、レベルの高さ、レース展開まで全く別物で...。「ただ頑張るだけじゃ勝てない世界があるんだ」と衝撃を受けたんです。大学4年生の時にも、強化指定選手になり国際レースに出場しましたが、この時もヨーロッパチームの層の厚さや技術力などに触れ、「こんなレースを走りたい、もっと知らない世界を見てみたい!」という気持ちがどんどん強くなっていました。

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

——日本の女子エリート選手、萩原真由子さんの存在も大きかったとか。

そうなんです。萩原さんは、5度の全日本ロード女王に輝き、ジロ・ローザ(女子版ジロ・デ・イタリア)で日本人初のステージ優勝を挙げた人。あるときレースで一緒に出場する機会があり、お話をすることができたのですが、人間的にもすばらしい方で。たちまちファンになりました。私も萩原さんみたいになりたい!と人生の目標となる人物が現れたことは、大きな転機の1つですね。ヨーロッパを拠点に活動を続ける萩原さんに憧れて、同じ大学に進学。私もいつか、トッププロとして活躍できる選手になりたい。海外への挑戦も、自然な流れでした。

良い環境、自転車を愛する人々との出会いから
自転車人生がどんどん拓けていった

——話は遡りますが、中井さんが本格的に自転車競技を始めたのは高校時代。それが瞬く間に国内でトップクラスの選手となっていきました。そもそも自転車競技を始めるきっかけはなにかありましたか?

アウトドア派の父の影響が大きいですね。小学生の頃に、モトクロスバイクを買ってもらって二輪車の面白さに目覚めたのが始まり。父に連れられて週末はモトクロスバイクの大会に出たりしていましたが、当時は遊びの延長でした。

父の仕事は転勤が多く、その後宮崎の日向市に移り住んだころ、自転車を始めました。父がサイクリングをしたいがために、私にもロードバイクを買ってくれたんです(笑)。週末になると、父と一緒に山の中の道路を30kmぐらい走っていました。日向市には自転車愛好家がたくさんいて、走っているなかで知り合ったベテランの方たちから自転車のことを教えてもらいました。フランス行きが決まった時には、みんなでお金を出して電子レンジまで買ってくれた。本当にあたたかい人たちばかりで。

——自転車を通じて、様々な人と出会い、人生がどんどん拓けていったのですね。

そうですね。高校時代から本格的に取り組み始め、インターハイにも出ました。とはいえ、女子の競技人口はもともと少なくて、高校にはクラブもなかったので、当時は一人部活状態です。進学校だったので勉強もしなくてはいけなくて。朝4時に起きて宿題をしてから、通学路を利用して朝練へ。わざと遠回りして何キロも走るんです。

自転車競技はお金もかかりますが、日向で出会った愛好家の皆さんのサポートで、自転車やヘルメットやウエアなどを譲り受けて試合に出たりもしていました。たくさんの人に支えられて競技を続けてこられた。本当に感謝しています。

身体作りと食事の大切さを学んだ大学生活
最終学年でインカレ優勝

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

——その後、多くの名選手を輩出している鹿屋体育大学自転車競技部に所属。最終学年の4年生では国内大会で優勝を果たし、トップクラスの選手になった。

鹿屋体育大に進学後は、練習時間がぐっと増えました。男子選手と一緒に走るので、トレーニングのレベルも質も、かなり上がったと思います。もともと自転車競技が盛んな大学だったので、先輩OBにはプロチームに所属している選手もたくさんいました。レースの技術、ノウハウ、体づくりや栄養のことまで、大学時代にしっかり学べたことは大きな収穫でした。

——栄養面ではどんな学びがあったのですか?

自転車競技は持久力が必要とされるので、いかにして疲労を溜めずに長時間走り続けられるかがポイント。ですが、それまでの私は、何の計画もなしに栄養補給をしていました。練習後に糖質補給をした方がいいということも知らなくて、当時は疲れやすく、回復に時間がかかっていました。

3年生の春合宿の時には、合宿所のご飯が割と質素だったこともあり、男子選手と走り込むと、体重がどんどん減っていきました。体が軽くなると登りが楽で男子にも追いつけるようになって「やった!(記録が)伸びている!」と自信がついたのですが、喜びもつかの間、シーズンが始まるとケガに悩まされ、思うようにレースに出られなくなってしまったんです。痩せてしまった分、故障しやすくなっていたんです。

——ハードな練習と体づくりと、調整不足で疲労が溜まっていったのですね。

その通りです。栄養面でしっかり調整できていなかったことは大きな反省点。たまたまその頃、大学の近くに鹿屋アスリート食堂というのができて、4年生になった時には食生活と練習とがうまく噛み合ってケガもしなくなりました。結果、インカレ優勝という好成績を残すことができたんだと思います。

栄養摂取から、練習方法、戦術、選手間のコミュニケーションまで
この1年でたくさんのことを学び大きく成長できた

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

——フランスでの食生活は、何か工夫されていますか?

遠征中の食事は、監督の奥様もサポートしてくれています。女子のレースは大体15時からスタート。当日は朝食を普段通りにとり、レース3時間前に昼食。レース後は糖質補給をしっかり。普段の食事では炭水化物、タンパク質をしっかりとって、体調を崩さないためにもフルーツや野菜をたっぷりとっています。

レース中の栄養補給もとても大事です。体が小さいという強みを生かせるような走りをするには、それを支えるエネルギー、そして持久力が必要です。栄養補給や捕食については試行錯誤しているところ。レース内容や天候などの条件によって、どう補給を変えたらいいかも考えていかないとと思っています。寒い日のレースで、ドリンクが冷たくて呑み込めなかったために、脱水になってしまったことがあるんです。寒いときのレース対策も考えなければ。課題を1つ1つクリアしていくことは、楽しいですね。

——中井さんが得意とする戦術は?

海外の選手に比べて体が小さい分、コーナーや位置どりは得意。モトクロスバイクをやっていた経験が生きていると思います。集団から登りを利用して抜け出し、少人数での勝負に持ち込んで抜け出すのが勝ちパターンですね。

——フランスでのレースで、日本と大きく違う点はどんなところでしょうか。

レースにも様々なランク、レベルがありますが、女子は1つのレースにまとまっていることが多く、トップ選手と走る機会が多くあります。小規模のレースだと50人ぐらい、フランス選手権になると100人以上が参加して10人はプロ選手という構成で、100km以上のコースを3〜4時間かけて走ります。トップクラスの選手と走ることで、高いレベルの戦術を目の当たりにできます。

レースはチーム戦でもあるので、チームメイトとは、「飲み物いる?」「いま食べておきなよ」とか、互いにコミュニケーションをとりながら、レース展開を有利に進めていきます。「次のアタックは私が乗る」とか、「仲間がいるからペースを遅らせよう」とか、レース中に戦術面を話し合うんです。また、勝つためには、レース中に敵と協調体制をとることもあります。ぎゅうぎゅうの集団の中で草道を走ることもあって、ヨーロッパのレースでは様々な手法や状況を経験し、学んでいっているところです。この1年ですごく成長できたという手応えはありますね。

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

——それはやはりフランスだからこそ、成長できたのでしょうか。

そう思います。現地で暮らし、現地での人脈も広がったことも大きいですね。プロチーム選手、ナショナルチームで活躍している女子選手、世界的なレースを走ったレジェンドのようなおじいちゃんなど、たくさんの人と仲良くなれて。ヨーロッパのチーム事情を聞いたり、週1回ご飯をごちそうするのと引き換えにフランス語を教わったりして、勉強になります。私も随分、たくましくなりました(笑)。

1位でなければ意味がない
2年目の2020年はフランス選手権で優勝を狙う

——1年間、様々な経験を積んできました。来年の目標は?

4月から始まるフランス選手権で優勝を狙いたいですね。月1回のレースで6回戦まであるんですが。自転車競技は1位だけが評価される競技なんですね。1位かそれ以外か。2位以下ではダメなんです。レース経験を積んで、自分の強みがよりはっきりと見えてきたように思うので、ここぞという場面で追い込める、力が持続する体づくりをしていきたいですね。

優勝を勝ち取るには、細胞レベルで体を整え、ベストパフォーマンスを目指すことが重要です。そのためには栄養面での積み重ねがカギを握ります。栄養の理論については、鈴木志保子先生の著書が私のバイブル。自分の体感だけでなく理論に裏付けされることで自信が生まれるんです。疲れる理由など、体の仕組みが理論的にわかってくると、何をどれくらいとったらいいかという計画を立てやすいですし、自信を持って実践できる。最近、1レースでこれくらい食べよう、これくらいなら大丈部というのが、体の感覚としてもわかるようになってきました。加えて、心理学の勉強も進めていて、時間があるときには論文を読んだりしています。

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

——夢が叶いますように。頑張ってください!

はい。自転車は個人競技で、自分との戦いではありますが、やはり支え合うチームメイトの存在は心強いです。引き続き、チームの一員としてもしっかりと仕事をしていきたいです。

両親は、今できることをやりなさい、楽しんでねといってくれます。弟も自転車競技選手で、彼もフランスのチームで夢を掴もうとしています。様々な出会いや夢を繋いでくれた人たちのおかげで、今があります。人間関係も、体づくりもどちらも大切にしながら、チャレンジを続けていきます!

中井彩子インタビュー「2020年はフランス選手権で優勝したい!」

プロフィール

中井彩子選手のプロフィール

中井彩子(なかい あやこ)
宮崎県出身 1996年5月17日生まれ

日向高校時代に自転車競技をはじめ、鹿屋体育大に進学後は心理学、栄養学などの知識を学ぶ。2018 年にはロードアジア選手権大会女子U23個人タイムトライアル5位、ロードレース6位、全日本選手権ロードレースU23女子優勝、全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレース優勝など、輝かしい成績を収める。2019年2月に競技大国のフランスに渡り、トップアマチュアチーム 「UVCA Troyes(トロア)」に所属。レース経験を積み、世界で戦える選手を目指している。

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※1:ユーロモニター調べ. 2017
※2:特許第 5813919 号、US8609735

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中井彩子 × VELOX®

中井彩子

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中井彩子 × VELOX
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スポーツ栄養”見える化” 選手育成プロジェクト

パフォーマンスを、栄養で、マネジメントする

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